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細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】奏でられる朝日

静かな夜である

夜は長く

また過ごすやるせなさに

エネルギーが費やされている

 

あなたと心がつながってるか

わかんない

たくさんの感覚突起が柔らかく

あなたを捉えているのかもしれない

無限の距離の向こうで

雪は降り続ける

湖面は夜の深さをたたえる

 

この町から

私の

この気持ちは伝わったって

伝わらなくったって

知らない

 

知らないけれど

私は暖かくなり

この体を感じている

布団にくるまって

中年の情けないわだかまりと

嘆きである

 

この身体から発して

いつかあなたに届く

届かずに

この思い

朽ち果てるとしても

それは仕方ない

 

さみしい朝日に

あなたが目を細め

背伸びする

 

私はまた生きなければならないか

とあくびする

その最中にも

世界はどうしようもなく

古びて

痛んで行く

 

また生きなければならない

それを素晴らしい力でいきる

惰性のようなものに

見事な法則を見る

しようがなくて

生きている

その

生きることを愛する

その時にも

死に行くものの

厳粛となつかしさを思う

 

生きることを愛する

そのさみしさに

ささやかな柔らかい灯が光る

そこで

朝の挨拶が奏でられている