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細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】橋から見えた天蓋に

川を渡らねばならない

何度も渡ってきた川だ

堤の上の大きな橋だ

大きいといっても隣町にかかる橋よりは小さい

堤防のすぐ下に

高校生の頃は

カラオケボックスが並んでいたけど

今は化学臭のする小さい工場がある

その工場の入り口は9時くらいまで

灯りがついて開いている

 

最近は体を動かすフィットネスとか

ヨガをする場所に通うために

その橋を渡る

 

橋から坂を下りて

数キロ行くとその場所がある

 

体を動かして

さっぱりした気持ちか

筋肉痛になりながら帰る

坂を登るのがきつい時と

楽な時があり

体調がわかる

暗い中を自転車とすれ違い

呼吸を強めながらカーブを

登っていく

案外長くて

スピードが緩む人もいる

私はしばらく鍛えていたら

あまり緩まなくなった

 

その坂の途中から

夏は1人で花火を見ていた

誰かに見せたいとは思ったが

それはまあよい

坂を登りきるまえに

暗闇が天蓋のように

広がる

 

広い広い空の下に

ポツリポツリと

煙突や倉庫が

無窮に憧れるように

立つ

 

私はこの街に住んできたんだ

となんとも言えない気持ちになる

何度か出て見たけど

結局帰ってきてしまった

暗い暗い空に

輝くあかりや星たちよ

 

それから坂を下ると

酒を買って帰ろうという気持ちになる

 

負けないぞ

勝てないけど

負けないぞ

そもそも

何と戦っている

 

赤信号が青に変わる

何かが同時に変わる

少しずつ

少しずつ

何かが