細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】沈黙において交わされる透き通った午後について

伝えたいことはないよ

僕の存在しかないよ

それはもう言葉ではないよ

と書いたらもう言葉だよ

 

  大事なものとかだから

  そうなんだ

  もうこの手や足の裏にやどる

  あたたかさしかないんだよ

 

あなたの言葉を聞く時

僕は慎重になる

何がいいたくて

何がいいたくないのか

一生懸命考えるよ

でも何も言えないし

僕は何も言ってはいけないのかも

しれないね

 

  それでも話したいから

  話すんだ

  葉が光に向かうように

  花が互いを呼び合うように

  土や石が世界に影を与えるように

 

あなたと買い物をして

歩いて

子どもが笑いながら歩いている

光が暑く世界を照らす

 

  あなたの柔らかさは

  世界に光と影を与える

  人間だけでなく

  命は

  一番柔らかいものの上に

  大切に時を重ねることで

  はかない思いがはかないまま

  秘められたまま

  実質を与える

 

雲が流れて

僕はまた思い出を話す

遠い遠い空の向こうの

悲しみを感じた

あの幼い頃の