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細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】言葉の終わりとシャワー光線センター街

言葉で書こうとして

言葉が区切るものだと思い当たる

思い当って辛いのだが

言葉でないもので話せない

むろん私の口以外の器官は

言葉以外で語るが

言葉以外のシンボルもむろん別種の言葉なのだ

 

私は閉ざされた生活を送っているようであるが

どこまでも隙間風に

吹き抜けられている

体の各部分がうまくつながらないので

ふにゃふにゃしている

この身をうまく使えているのか

うまい下手を考えるなんて

使えない人から見れば

あなたは贅沢なんだという

そういう夜の明かりなのである

 

導かれて君に導かれて

生のもう一つの暗い通りを抜ける

 

ここへ来てはいけないんだと思う

そもそもここはありえない場所なんだと思う

ありえない場所で

いつまでも発熱し

体が焼き付きそうです

ムシのいい

それは悲しい歌なんです

 

秋の虫が私の体を食べて

虫食いの私は

年を重ねた私なんです

年を重ねた私は

さみしさの年輪を

持て余した衣のようなんです

きぬずれた廃屋に近づいていきます

それが生なんです

涙を流した星なんです

置き去りにされた公園なんです

営業時間を終えた

だるそうな定食屋なんです

 

あなたがただ生きている

そのお芝居を

誰が邪魔をするというのでしょう

邪魔をするもしないも

それは宙に浮いて

独自の行進曲を奏でているのですから

 

誰もがただ音楽を奏でるしかないわけです

歌手になるしかないわけです

舞台が崩壊したのです

 

私はどうしよう

古い歌を歌いながら真っ暗な通りを歩いている

こんな人役に立たないでしょう

ねえ

役に立ちますか

立ちませんか

そうだ役なんかないんです

生きているだけで

星と鉄の橋が

ただそこにある質量で

残酷に

人間の終わりを告げています

 

私は

苛立ちながら

あなたのうわごとを

全身で奏でているだけです

第一

この坂道を登るとき

月明かりに照らされて

何の約束も

病理も

肥大も

ありえず

未来と過去をおもうことももう

なぜかわかりません

 

虫が私の生命の

時間を音速で通り抜けている

だから虫は鳴くの

 

りりり

りりり

りりりい

いいりりいい

いりいりい

いい