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細々と彫りつける

Concering poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】あくびの宇宙に滑りだしていく

僕はいつも不満だったし

今も不満だ

 

扉から人が流れ出し

代わりの人々が導かれて

乗り込む

 

何をしているのか

乗るということは

もはや逃れられない流れに

いるかのようだ

 

空の下を彷徨うだけの

人間の世界で

僕たちはあまりにも生真面目だ

何でこんなに従っているんだろう

従っていることの狭さに

打ち震えて喜ぶのだろう

 

生真面目はやり切れない

僕の心臓が僕に呼びかけている

おまえはおまえとして

生きているんだよ

あの子ともこの人とも

何の関わりもないんだよ

何の関わりもないことが

それだけがおまえたちをつないでいるんだと

 

君の手のひらを握ろうとする

君と僕の体の中の

複数の糸のもつれを感じる

 

いつまでも落ち着かない

この世は騒擾である

 

お終いの言葉がないね

疲れて

どうでもよくなるのかな

お互いに

欠伸をして

吹き出す悲しみを緩めている

 

毎日大変だ

何もないのに大変だね

僕たちは自由なんだけど

なぜいつも縛られているんだろう

ああ疲れた

優しい眠りがたなびいているよ

お互いの存在が

力なく崩れて

あくびの宇宙に滑りだしていく

 

青い空に穴が空いている

 

これは考え過ぎの

僕が編み出した1つの夢なのだ

秋が引き寄せた幻が

どこかでうずくまる君を

呼び寄せたに過ぎないかも

しれない