細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

緊急被ばくに関する規則改正パブコメと伊方原発3号炉審査書案パブコメを一通ずつ提出。

緊急作業時の被ばくに関する規制に関する関係規則等の改正等(試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の一部を改正する規則)に係る意見募集について

所管府省・部局名等 原子力規制委員会 原子力規制庁 原子力規制部原子力規制企画課

次なる原子力事故に備えて、緊急作業時の被ばく限度を定めるのは悪いことではない。しかし次なる事故を起こさないためには原子力を再稼働せず、廃炉するということが第一である。
次に250ミリシーベルトはいかにも高すぎるように思われる。
さらに下げていくための国民的議論を経るべきだ。なぜなら高線量下で作業する人員を確保するのは難しく、だからこそ線量限度を100ミリシーベルトではなくさねばならないのだろうが、それは極めて危険なように思える。
また、健康診断だけでなく、補償措置なども明記すべきように思われる。

四国電力株式会社伊方発電所3号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について
所管府省・部局名等 原子力規制委員会 原子力規制庁 原子力規制部 安全規制管理官(PWR担当)

伊方原発が規制基準に適合しているとしてもそれは安全をただちに指すのではないのは、規制委員長が繰り返し述べるところである。
伊方原発は北部を中央構造線という巨大断層、そして南部を南海トラフに挟まれており、南海トラフ被災規模は甚大である。もし施設にさほどのダメージがないとしても、地域全体の直接間接の影響は甚大なのであり、適切に電源を供給できるかなどもそうだが地域の総合的な被災状況をシミュレートしたうえでないと、緊急時の対策は組めないと思われる、。してみれば、伊方原発は非常に細い半島の入り口にあり、地域住民の避難などは大震災時には困難を極めるだろう。そのような有機的な災害対策は施設の事故における対策と緊密に連携させねばならないはずだ。
しかし規制委員会は科学的という言葉や縦割り的な行政区分に従って地域の防災計画や避難計画との整合性に基づいた原子力施設の安全性の審査をできているとは言えない。
原子力施設は周辺の環境と有機的に連続しており、周辺環境の変化に対応するためにはその外部との連携は必須なのであり、施設外と施設内が法区分では切れていても実質的には接続しなければ、実効的な原子力防災は不可能である。
さらにいうと東電は事故前から津波襲来のリスクを知っていたのに対策を講じなかった。
伊方原発には向かい側の九州に火山が存在する。そして大規模な地震に見舞われる可能性もある。それらをリスク要因として電力会社が適正な数値を出し、それを国が監視できているかについては本当はもう1回点検を受けるべきと思うのだ。
上記のような理由から、事実上の再稼働の容認となる基準適合がなっても再稼働することは困難であると申し上げたい。