千葉県流山市、新聞社の指摘で0.23μSv/h超えの箇所に「長時間の滞留はご遠慮ください」の看板設置
千葉県流山市は東京新聞の取材を受けて、汚染がひどい場所に看板を立てました。
環境省の除染目標値である0.23μSv/hを超える地点です。
この数値は環境省の試算で屋外に1日9時間いて追加被ばく線量1mSvの外部被ばくを受けるという数値であくまで目安です。
内部被ばくはあまりカウントされていないと思います。
かなり甘い緩い目安です。
地上1メートルでは、γ核種の発するγ線で線量計を通過するものしか拾えません。
地表まで近づきβ電子を捕捉できる計器を近づけるとさらに上がるでしょう。
除染はきわめて難しく、また環境省の除染については疑惑が取り沙汰されています。
除染廃棄物は仮置き場に置かれ最終の置き場所も住民同意はありません。
とはいえ看板を立てることは遅すぎるとしても間違った行為ではありません。
むしろ同じような場所は看板を立てるべきです。
市は、本紙調査を受けて最も上流にある調整池の遊歩道で空間放射線量を測定。中央部付近で国の長期的な除染目標値である毎時〇・二三マイクロシーベルトを上回っていることを確認し、遊歩道沿いの二カ所に看板を設置した。看板は「この先、空間放射線量が〇・二三マイクロシーベルト(最大値〇・四三四)を超える場所がありますので、長時間の滞留はご遠慮ください」などと注意を呼びかけている。
近くに住む女性は「野草を摘む人やベビーカーの親子も多い。汚染された土は除去したほうがいいと思う」と指摘。別の女性は「四年たっても汚染の数値が高いなんて、福島県だけの問題ではないですね」と話した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20150317/CK2015031702000158.html
この記事でも近所の方は「野草を摘む人やベビーカーの親子も多い。汚染された土は除去したほうがいいと思う」といっています。野草や土は汚染を吸収している可能性があります。
最大限注意して、近づくときは防護しお子さんは近づけないほうが良いでしょう。
また、「四年たっても汚染の数値が高いなんて、福島県だけの問題ではないですね」という発言があります。
逆からいえば、福島県は0.23を越えている地域があることをこの方もわかってらっしゃいます。
大幅に超える地域が、たくさんあります。
看板もなく普通に人々が歩き、暮らしています。
国の0.23μSvを5倍したらおよそ1μSvです。
それを越える地域は福島県内にもあるといういくつかのデータを拝見したことがあります。
年5mSvは放射線管理区域です。従来からの法律では未成年は立ち入り禁止です。
さらにその4倍の空間線量までは帰還させるというのです。
流山市のような最低限のことをやる必要があります。
「長時間の滞留はご遠慮ください」と書いて、住民に今から説明して、補償を出していただきたいです。
住民各位が退避するか、いるかを選べるように支援すべきです。
それが日本国憲法の基本的人権に基づいた法治行政です。
それをしたくないか、できっこないと思いたい人々が、憲法の人権条項を改悪して被ばくから健康を守る権利すら奪い被害を受忍させ、賠償や責任負担を回避したいのは明らかです。