細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

関西電力高浜原発3号炉、4号炉のパブコメを書きました。

以下パブコメです。

審査書案212、212ページに「溶融炉心・コンクリート」相互反応を防止する対策として、スプレイによる原子炉下部キャピティへの注水で崩壊熱を除去しコア・コンクリート反応を防ぐというが、注水した水と溶融炉心が接触した場合、水蒸気爆発が起きる懸念がある。溶融した炉心が安定した個体である保証は何もない。液状金属であり、その状態が炉心を含んだ不安定な合金である場合、水中で様々な反応をし急速な水蒸気化により水蒸気爆発が起きる危険はなしといえない。1975年にバークレー原子力研究所でボードが熱デトーネーションモデルを提案した。ガス放出、マイクロジェットモデルなどが存在するが、溶けた溶融炉心が水中でどのような反応を起こすかは非常に想定が難しい。福島原発事故で水蒸気爆発でなかったからといって、1961年にはアメリカで水蒸気爆発が原子炉で発生している。また金属工場などでは国内でも発生例がある。
審査書は水蒸気爆発の危険について十分な評価をしているといえるのだろうか。
そしてもう一点220ページにおいて使用済み核燃料の事故想定において6時間半で注水が可能としている。この根拠は何か。しかし福島第一原発事故のように複合災害であった場合注水が様々な事態により阻まれる事態がありうるのではないか。