Valse Mélancolique
Valse Mélancoliqueを聴いていたら
石川和広
この曲を聞いていたら出そうと思う言葉があった
僕はどこへ行くのだろうか
波を聞きにいくと、もう歩けなくなる
歩くことができないで、いいのではと思う
どこまでも広がる雲なんてない
僕に与えられた目に見える雲
眼球の内側の鏡とそこに届くいくつもの光
つまらない物理学
踊る地平線で
死に耐える虹
飛んでいくんだろう帽子が
風が強くて
風が強いだけではなくて
涙が僕を引き留めて押し返す
ここにいたままではどうにもならない
ここにいていいと抱き留められることがない
ここにいていいのか聞き返しても
何もかも見え透いていて
見下ろしていて