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細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】あなたを呼び求めようとするとき

苦しみはない

ない苦しみがどこからか

荒野で私を呼んでいる

私は孤独で灰色である

灰色の町の、ただの人間の形である

流れる血と水には、あなたを呼ぶ声があるかもしれないが

誰もそれを聴こうとはしないし

あなたもこの寒い冬に

私がうずくまって何とか生きている血と水の音を

聞いているのかはわからない

 

一切の不確かさが私を灰いろにするのである

元気とかやる気で誤魔化せるものではないのである

これは病気でもなければやる気のなさでもない

深い傷から現れてくる、優しい者を求める声だったかもしれない

 

過去にはそうだったかもしれない

 

一切が違うのである

違うという私には正解はないのである

正解がないということが音楽なのである

音楽は血と水でできているのかな

この世界の物質全てをそこでは解放できるのかな

しかしすでに世界の物質はあるがままで解放されているのではないか

 

あなたを呼び求めようとするとき

そこに私と同じものが用意されているのか

わからないのだ

 

何かと何かが対応するからつながるのではない

風が吹いてもその風が誰かを狙って呼び起こすのではない

 

風は吹いている

ただ ためらいのようにみえるものも それは

ためらいではない 時差である すべては

量に還元できる

あなたの存在もあなたの不存在も

私の不機嫌も私の上機嫌も単なる量に過ぎないのかもしれない

愛とか優しさといった感情を

私はこの感情に当てはめたくない

私は他のものをこのもので置き換えたくない

ここにあなたが到来する可能性は極めて低い

山々の奥に 透明な人間の人型が隠れている

この世界はとっくに燃え尽きて

単なる草原に過ぎなくなった

そこでは牛も馬もただ歩いて草を食んで

気まぐれに死神が連れ去るだけだ

そんなところで恋も愛もなく

自然の摂理も称えられ歌われることもない

 

人々はみな永遠に体調を崩していく

そこではA地点とB地点の間に違いがない

歴史がなくなって私とあなたは話しかける手がかりを失っている

こんなところで健忘症になって

私とあなたの目も鍾乳洞のようになっている

その鍾乳洞には長い間水とミネラルだけが流れている

大地の涙であるともいえるが

私たちが流す涙も大地か

反省も喜びもない

すでに何の間違いもない

 

この世界で事件は破れ目から抜け出して

脱色され、政治と非政治の間で忘れ去られている

私とあなたはそのことについて話すがなんの必然性もない

私は力を入れて問題点を語るが

あなたはどこか遠くからそれを単なる光の量の変化のように

測定しているだけだ

 

私には何かが不足している

不足しているものについて

誰かと話し合うが

眉をひそめて

ただうまくいかないと首を振るだけだ

あなたを見失った底で

歌が流れている

歌は不完全でちぎれている

そういう歌ならいいと思うが

この歌もあの歌もそうではない

 

草原の井戸は枯れていて

木々の多くは枯れている

秋が来て汚れた水は地の中に消えてしまった

もうずいぶん寒いので冬が来てしまったのであろう

 

あなたが隠れているのか

ただそこにいるのか

なんでもないものとして

意味を色あせさせているのか

あなたはもともと誰かにとっての意味であり

私にとっての意味ではないのか

多くの郷土資料から

意味を探し出そうとするが

そこにはあなたと同じ名前が

何百と出てくるのに

あなたと照合する人物は誰もいない

 

それともあなたは私の中のもはや失われてしまった希望だったのか

そうではないのか

私の反省が過剰なのか

体内で反応が起きすぎてあなたのもとの姿が

消えてしまったのか

 

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例題

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