細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】師走の暗闇に

頭が痛いと部屋を真っ暗にして

ひたすら眠る

頭に血が行って辛い時は体を起こして

どこかにもたれ、布団を肩まであげて

暗闇の中で

あー痛い痛い早く治らないかなあと

独り言を暗闇に投げていると

母に聞こえたらしく

母が扉を開けて

何かうなされているのかと

聞いたのである

痛いからグチっていたから

なんでもない痛いだけ

というと

そうかいなと扉を静かに閉めたのである

私が心を病んでいたり悩みが深い時に

夜よくうなされていたから

母は心配したのだなあと思う

私がうなされていたら大体そこから

愚痴や嘆きが始まりきくのは

母だったからだ

中年になってもよくうなされているから

私は情けないなあと思うが

実際にあまりに弱い私だから

苦しみに耐えられないのである

今日は悩みがあるわけでなく、

単に昼間っから頭が痛い

母も同じように痛いから頭痛薬を飲んだらしい

天気がぐずついたりあまりにも日差しが強かったり疲れがたまったりすると

ふたりとも同じように頭が痛くなるのである

今日は冷え込みが厳しい次の日で

暗い部屋で私は恥ずかしさと

心配してもらった安堵を覚えて

雨戸を閉めた真っ暗闇の

張り詰めた重さが緩むのを感じた

ザコンみたいに読まれるのかもしれないけど

実際にあることだから

仕方ない

むしろ実際にあることを

否定することにマザコンがあるのかと思い

しかしそこを

居直る様に

しんどいから当たり前と

いってしまうとよけいおかしくなる

言葉が重荷になってくる

昼間からまた眠気がくる

昨日は寒い中歩きすぎたなあ

鼻うがいをしてまずかったかなあ

父は頭痛にならないが

私と話し方や不器用な感じは似ている

親から伝えられた生物学的な性質に

毎日毎日今も戸惑い驚いている

自分の体が

生命の日誌である

こんにちは

おやすみ

コンニチハ

暗闇に