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細々と彫りつける

Concering poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】前進への抵抗

泣いてみる

泣くのに遠慮はいらんはずだが

毎回ためらっている

泣くことは押し流すから

わたしはそれさえ時間が意味もなく

前に進むようでイヤなのだ

わたしは前に進むことに抵抗する

前に進む前に

まだここにちゃんといたことがないことを

悔やむ

いつだってわたしはとりあえずだ

さまよっているのだから

迷子だから

そこでもわたしはうずくまるだけだから

うずくまることも

ただ、何も許されてないと感じるから

許されてないと感じるのは

許していないから

許していないほうのわたしが

泣かずに我慢しているから

いつも誰かに全てを打ち明けようとしている

それが全てであればあるほど

あなたは困惑し

わたしはさらに押しつぶされそうになる

わたしは他人に何も伝えたくない

伝えると始まってしまう

始まると終わってしまうことが

辛い

終わってしまいかねない恐怖で

始まることすらない

布団にくるまって

夜の巨大な鳥が過ぎてゆく

わたしはたぶん

こだわっている

こだわっていることより

こだわっている仕草に

わたしの人生のはじめと終わりのなさが

バラされている

恥ずかしい

涙流れない

辛い

辛いが炸裂し

無意味な朝が来るのが

無意味な希望で

埋め尽くされ

公認された現実に

押しつぶされるのはイヤだ

だから始めない

終わりもない

泣かない

泣かないと決めようともしない