細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

Isolation,biosphere

急転回する世界の中で
読みきれない本が積み上がっていく
その本は百分の一秒で消える文字で描かれて
何にも次に残らないの


急転回する世界の中で
僕は確かなことしか話したくないのに
出てくるのはとりあえず
とりあえずのことばばかりだ


世界という時にもつまらないうずきがある
いったい世界とは何の謂いか
何をいわされているのか
笑った口の中に何びきの亀をつめこまれていくのか


ったく長生きするもんじゃねえ
見下げた、だらだらした世界の終わりだ
美しく語ることの出来ない何万年のうちに
人間はみんなダメになっちまう


雲とか放射能とかそういう
わけのわからんものばかりだ
株券なんてそんな
刹那なもんじゃない


僕は笑っていたいんだよ
僕は人間の心がわからないから
君に近づいていくんだよ
すごい早さで遠く離れながら
君に近づいていくんだよ


おやすみ衛星よ
いまはまだ僕に死のミサイルをもたらさないで
おやすみ
お願いだよ
おやすみなさい