細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【報告】滋賀県高島市汚染木くず不法投棄、大津地裁で公判

本日滋賀県高島市汚染木くず不法投棄事件、大津地裁で公判が行われました。
私も傍聴に行ってきました。
傍聴席はほぼ満員でした。

被告は罪状をほぼ認めています。
また裁判官の問いにも反省の弁を口にはしています。
初犯であり、検察の懲役二年の求刑に対し弁護人は執行猶予を求めています。

ただこれは大事件です。
汚染木くずの処理に困っていた福島県内の製材業者らに、東電から4億もの賠償金をもらい
自分が処理をすると持ち掛け、東京から九州や北関東(検察官は地名を具体的にいいませんでした。これも大変気になります)へもっていったが処理先が見つからず
それをまず野ざらしで起きっぱなしにしている。
そして最終的に滋賀県高島市にその一部を不法投棄したという廃棄物処理法違反です。
しかし滋賀県から撤去された汚染木くずはいまだ行き場もなく北関東(場所は不明)
で野ざらしにされていることがわかりました。
被告は滋賀県に対し撤去費用2000万円を払ったといわれています。

被告はこの事件全体で粗利益は9000万円程度手にしております。
また野ざらしにされたままの木くず5000トン。
これをどうするのか。
これについて
農水省の通達通り400㏃に希釈して処分すると被告が発言していました。
しかし裁判官に「処理に関する事業計画はできているのですか」といわれると
少し返答に困っているような印象を受けました。


裁判のあと、告発する会市民有志が滋賀県庁記者会見場で
記者会見を行いました。

石田紀郎共同代表が声明文を読み上げ、このたびの訴訟は
全容解明への第一歩であり、今後東京電力の排出者責任や
放射能汚染拡散を防止する対策を国に訴えていくよう決意を表明していました。

この事件は地域住民の告発がきっかけになった珍しい事件です。
当初は滋賀県も河川法でしか告発を検討していませんでした。
住民が地域を動かし、県を動かしそして犯人の立件に至りました。

司法もマスコミも力足らずですが
それでもこれを事件化することはしました。
しかしまだまだ不明瞭な点は多くある。

この事件も全面解決には程遠いが類似の事件もあるのではないか。
汚染廃棄物を当初薄めてばらまこうとしたができなかったと
被告はいっているようである。
そしてどうも今後の処理も400㏃まで薄めればよいようであるが
これで本当にいいのか。

さらに汚染拡散がこの社会でどの程度大きくなり
被害者の実際の救済の妨げにもなっているか
具体的な実態解明の足掛かりに今回の事件はなるのではないかと思います。


8000㏃以下(放射能汚染対処特措法:来年見直し予定)や400㏃以下(農水省の堆肥基準)であちこちに捨てたり再利用できるという
国の制度の問題点は変わっていません。

国は安全だといいますが、これらが市民の総意で許可されているのではありません。
ほとんどの人は知らないか、知っていても問題にしていないところに
闇の深さがあります。

また税金が投入された東京電力の賠償がこのように悪用された点も問題です。


これら国や東京電力の態度が結果的にこのような事件を引き起こす引き金になっているのではないかと思います。

そしてまだ管理されていない野ざらしの汚染木くずが
どこかにあるというのです。


これらを追及することで
合法、非合法にかかわらず汚染が容認されている問題を
是正する。
それを通じて
いまだ福島や関東東北で被ばくを強いられている住民を救い
全国の脱原発放射能汚染を許さない社会が実現されることを
望んでいます。
そのためには汚染が容認されている法体系になっている。
その原因はいったい何か
この国の巨大な闇に迫る必要があります。

私たちが全ての資材をなげうっても取り返しのつかない
汚染が生じ
その現実を背景に加害者に有利な制度がつくられ
その負担が市民やその環境に押し付けられているのではないでしょうか。