細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

福島第一原発の地下水くみ上げは藻類の繁殖で難航、過去スリーマイルの原子炉内にもミドリムシが繁殖して取り出し難航

総理大臣や原子力村がいくらアンダーコントロールといってもこのような有様です。

藻が繁殖しくみ上げができません。

藻類などは仕組みが単純なのか、あるいは非常に古い生き物のためか

放射線の影響を受けていないのか、本当は受けているのか

ちょっと想像ができないです。


福島第一原発の井戸に謎の生物 地下水くみ上げ阻む?

東京電力は21日、福島第一原発の地下水くみ上げ用井戸の一つで、藻のような生物が繁殖し、くみ上げの邪魔をしている可能性が高い、と発表した。すでにくみ上げを停止し、今後、生物の分析や設備の清掃などを行うという。

 東電は、地下水が原子炉建屋などに流れ込んで汚染水を増やすのを抑えるため、原子炉建屋の山側の井戸で地下水をくみ上げ、地下水バイパスと呼ばれる設備で海に放出している。

 生物が繁殖しているのは12本の井戸のうち、ナンバー11と呼ばれる井戸。9月中旬ごろから、くみ上げポンプ内の水の流れが悪くなっていたという。

http://www.asahi.com/articles/ASGBP6D2CGBPUGTB00P.html


実はこのような生物の繁殖は、スリーマイル島メルトダウン事故で

溶融した原子炉内においても見つかっています。

ミドリムシが大量に繁殖し、原子炉内のミドリムシを除去するのに

1年かかりました。

一九八六年の初め米ペンシルベニア州を縦断するサスケハナ川の中州にあるスリーマイル島(TMI)原発
モニターを見つめる作業員から驚きと戸惑いの声が上がる。
メルトダウン炉心溶融)に至る重大事故を起こしてから七年近く。
胃カメラのような具合に、配管からカメラを入れて、炉内の様子を克明に調べる。

その上で、溶けた燃料をドリルで削る除去作業を本格化させる手はずだっただけに、落胆は大きかった。
日本側調査研究団の一員として派遣され、処理作業に加わった元東京電力の佐々木貞明(67)が振り返る。
削った燃料の粒による濁りはある程度見込んでいたが、藻が原子炉の中に入り込むなんて、まったく予想してませんでした
日を追うごとに緑色は濃さを増す。やがて視界は、ほぼゼロとなった。これでは炉内の様子がつかめず、
掘削ドリルも回せない。思いもよらぬ敵との長い闘いが始まった。

作業チームがまず手をつけたのは、相手を知ることだった。炉内は極めて高濃度の放射線に覆われている。
そんな過酷な環境で増殖するからには、特殊な生き物かもしれない。とりあえず、採取して調べてみる。
正体は、何の変哲もない「ミドリムシ」だった。

殺菌効果がある塩素や硝酸などの強い酸を投入したらどうか。温度を上げたり、高圧にしたりすれば死滅
するのではないか。
微生物の専門家に相談し、さまざまな対策案を考える。どれもミドリムシを退治できるのはいいが、
原子炉や核燃料に悪影響を及ぼす心配があった。

実験を繰り返して、ようやく消毒液に使う過酸化水素水(オキシドール)に辿りついた。
炉内に入れると、徐々に濁りが薄まっていく。作業チームのメンバーにホッとした表情が広がった。
ミドリムシは、なぜ繁殖できたのか。ドリルやカメラなどの機器に付着していた可能性も指摘されるが
理由は今も定かではない。
はっきりしているのは、ミドリムシとの闘いに勝利するまで一年を要したことだ。
http://ameblo.jp/heiwabokenosanbutsu/entry-11071740285.html

これは東京新聞ですが、スリーマイル事故での溶融燃料の取り出しは

当初2年の予定が11年かかりました。

現在汚染された地下水のコントロールさえ不可能な福島第一は

いまだ建屋の燃料を取り出す作業すら始まっていません。


現場も検証されておらずいったい何が起きたかわかっていない中で

福島第一は今も地下水に、大気に放射能をばらまき続けています。