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細々と彫りつける

Concering poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

夏の絵日記・罪業篇

詩作品

夏も難しいな。

空に散らばっていく光や雲の、終わりからのリズムを
受けながら
私の、気だるくまぶしい朝が過ぎていく。

こんなふうに生きていることが
生きていることが生きていることが
影ながら濡れながら光ながら抱き寄せ
木々に緑を与えながら
愛されているという理想を
待ちくたびれて
昼寝してしまったり
ただそのまま苦しんでいたりした。

人間が罪でした。
人間が罪を犯したのではなく
人間が罪でしたとつぶやいた。
バスが走り出す。
アスファルトが暑くなる。
犬はのびている。
店屋の軒下にぴかびかした崩壊がある。

私が生きている前に
存在しているという事実に
驚いても
いきなり雨が振りだしている。
コンビニに傘立てがなくて
店員に雨が振りだしたと伝える。

ことしの夏は嵐がたくさん来たし
戦争になるかもしれないと思ったし
原発の敷地内にかきごおりが
何トンも置かれている。

人間が罪でした。
と呟いてみても
それで何も動かない。
動かなくていい。
そうだ、私は動かなくていい。
いつも夏はそうしていた。
夏は静かにしていた。
私のおへその曲がり具合を鏡の前で見つめる。

毎日を大切にする
祈る
どうしようにも
見えないものがある。

無力で無理で
そのままでいいじゃないか。