細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

福島原発事故の被害を描いたマンガにたいする政府の対応を懸念する

移住もしない、賠償を積極的に進めない、東電は黒字、鼻血すらまともに調べない科学的には極めて不寛容な対応。言い出したひとを政府そろって攻撃。
表現の自由に過剰に公的機関が介入する不気味さ。
つまり日本政府と東電のやる気のなさ、被災者や原発事故を真面目にケアする気持ちがあるのか。
この状況自体に違和感を感じるべきと思います。
例え未知の事実であっても、未知の事実をなかったことにせず、
事実に向き合いましょう。
それは被曝だけでなく憲法や歴史に対してもいえます。
なかったことにしても問題は解決しません。
まず存在する、した事実に
目を向けるのです。
人類は未知の病気や自然現象、社会問題に
そうして取り組んできました。
今回地震津波がきっかけですが、
電力や政府の不作為や過失は明らかであり
彼らと被害者の間に中立はありません。

被害者に寄り添いながら事態を批判的に見る。
これが中立だと水俣を調べた原田正純さんはいいました。

放射性物質が大量に撒き散らされる原発事故や
核兵器使用が、人間や生物による体内への取り込みにより
様々な障害を引き起こし危険だとなれば
核は大量に破壊するだけでなく
生態系や人間に不特定多数に影響する非人道的で
環境破壊的な兵器となります。
毒ガスや生物化学兵器ベトナム戦争時の枯れ葉剤のように
使用が禁止され、あるいは削減が浮上し
現在の核開発、原子力体制は崩壊します。

実際核は相手を破壊するだけでなく地球全体を汚染するため
使えないのです。
それは核実験や原発事故で明らかです。
核実験禁止の世論が強まり
核実験が禁止されていった背景には
アインシュタインとラッセルのバグウォッシュ宣言や
世界中の科学者が死の灰つまり放射性物質
広範囲な汚染が人や生態系に与える影響を懸念したからと
言うのも大きい。

しかし
日本政府はトルコやイギリスと事故のあと懲りずに
原子力協定を結び、またプルトニウムも大量保有し
さらに核廃棄物の処分もわからないまま
再稼働しようとしています。
プルトニウムと潜在的核保有能力や安保体制、
日本がみずから起こしたアジアの不安定の中で
日本は後に引けなくなっています。

核保有や原発の最大の問題は
処理不能な核分裂生成物や核燃料です。
これらにより労働者は被曝します。

また他の放射線利用産業も
原発核兵器体制を維持するIAEAICRP
リスク評価を基準に体制を維持しています。

しかし内部被曝や低線量について
世界中のヒバクシャの被害データを精査してつくられてはいません。
水俣などの公害は被害者の聞き取りから
健康影響を明らかにしたと
原田正純さんが詳言しています。
被害者に寄り添いながら被害を明らかにするには
政府や偉い学者が一義的に正しいという
バイアスを捨てて被害証言に寄り添う態度
が必要。

以下は資料です。

国連人口基金による国連人口白書2001年度版
チェルノブイリ事故に関する記述
http://tl.gd/kci66k


広河隆一さんはすでに20年前にこう書いています。歴 史に学び事実を冷静に伝えていけばいいと思います。 「 九〇年七月の取材では大き な変化があった。ウク ライナ政府チェルノブイリ担当 副大臣のセルデュク は、「もう放射能恐怖症神話はな くなったと考えてい いのですか」という問いに、次の ように答える。

「もちろんです。放射能の人体への影響にたいする危 惧は現実のものとなったのです。いま直ちに目に見え る影響はなくても、私たちは、汚染地域に住む住民た ちの将来の危険性について絶えず注意を払う必要があ ります。医者の仕事は治療することであって、人々が 無知だとあざ笑うことではありません。私たち医療政 策に従事する者は、キエフ及びその一帯の病気の増加 数と、全国の増加数とな関連を調べ、チェルノブイ事 故がその増加にどのようにかかわったかを把握しなけ ればならないのです」 」
http://www.twitlonger.com/show/n_1s1n6lt

「福島の原発爆発においても内部被曝が課題になりま す。ましてや二キロ地点で被曝し建屋のチリを浴びた 井戸川元町長が被曝障害を発症しても何の不思議もあ りません。 チェルノブイリ被害についても、70キロ 地点でも急性 障害が出たんですね。

チェルノブイリ事故で周辺住民に出た放射線障害で す。 鼻血もあります。 「1. 第2度急性放射線障害2. 甲状腺からの放射線レベ ル−10〜16ミリレントゲン /時3. 全身の衰弱,頭 痛,腹痛,吐き気,おう吐, 下肢のむくみ4. 汚染地域 の幼児5. 放射線量上昇地域 の滞在と血液検査値の変化 (白血球数2500)のため の検査入院6. 吐き気,おう 吐,唾液分泌の増大,甲 状腺からのガンマ線3000マイ クロレントゲン/時以 上7. 放射能汚染甲状腺3000 マイクロレントゲン/ 時以上8. 白血球減少:白血球数 2300,頭痛9. 放射能 汚染との結論で救護所から転送. 甲状腺3ミリレント ゲン/時以上,白血球数2900 10. 事故時にチェルノブ イリ原発から300mの地点に滞 在,白血球数2900 11. 放射能汚染,肝臓5〜10ミリレ ントゲン/時,甲状 腺1.5ミリレントゲン/時12. 顔, 手首の放射線火傷 13. 放射線障害,鼻血」 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Lupan-j.html
http://www.twitlonger.com/show/n_1s1mp9u


140512_岩上安身による前双葉町長・井戸川克隆氏インタビュー(美味しんぼ) - Togetterまとめ http://togetter.com/li/666422 @togetter_jpから


チェルノブイリの知見から外挿しうる鼻血頻度(美味しんぼ)) - Togetterまとめ http://t.co/3MYUX0EmW4


岩波『科学』201405 初期体表面スクリーニング、ヨウ素剤、避難の不備、再稼働に最低限求められる要件 - Togetterまとめ http://t.co/KLhDsUaJsr


鼻血と被曝影響に関するTBS報道(美味しんぼ報道)について - Togetterまとめ http://t.co/3uKwkfejs2