細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

鮫川村焼却炉の無責任な再稼働を危惧する

高濃度除染廃棄物を燃やしていて
9日で爆発した鮫川村焼却炉が再び再稼働するようです。村長は稼働推進です。

下に資料がいろいろあります。
http://shiteihaiki.env.go.jp/04/samegawa_news.html

また有識者会議の議事録が議事概要だけです。
環境省瓦礫の時も議事録を出さなかったがまたですか。

二つ資料を見てみました。
眺めていくつもいくつもおかしな点が浮かんできます


12月4日「農林業系副産物等処理実証事業主灰コンベア破損事故の再発防止対策(平成25年12月)」を掲載しまし た。
http://shiteihaiki.env.go.jp/pdf/q5_info_samekawa_131204a.pdf

12月4日「事故の再発防止対策に係るご意見について」を掲載しました。
http://shiteihaiki.env.go.jp/pdf/q5_info_samekawa_131204b.pdf

私がこれらの資料をみて、一番ビックリしたのは稼働から9日で爆発したにもかかわらず、作業員の作業のマンネリ化がファクターにあげられていたことです。

9日でマンネリ化するという意味がわかりません。
さらに「農林業系副産物等処理実証事業主灰コンベア破損事故の再発防止対策(平成25年12月)」には「作業員の日報作成等を通じ」ということは、事故前は作業日報はなかったのでしょうか。
さらに、事故前に事故対策や連絡系統が不備だったことから環境省自体が事故が起きるはずがないと思い込んでいたことがわかります。

さらに「ご意見について」には事故はゼロにはならないといっています。リスコミのゼロリスクはないとかいうやつですね。
しかし事故の想定がなかったのは環境省です。
次に放射能燃やしてるから事故はダメだということをごまかしている。
こんな簡易焼却炉で燃やすようなもんではないし、燃やさなくてもいい。
私は一般廃棄物の焼却炉も見たことがありますが焼却量が違うとはいえ、配管など見た目からしてももっと頑丈です。
普通の焼却炉でも爆発事故はしばしば起きています。ましてや今回は高濃度放射能廃棄物。
私は燃やすのがいいとは思っていません。
しかし9日で爆発するような施設、そして事故時も連絡は住民に届かない。そして事故報告では、作業員にミスの原因をかなり押し付けている。
原発とおなじで事故の想定がない、爆発した場合リスクがでかいことがわかっていない、そんな環境省のただ事業を推進するためのあまりにも拙速な在り方が問題です。
他の除染瓦礫広域処理でも杜撰な環境省
反省するなら計画を白紙にすべき。

焼却施設をなくせば事故はゼロにできる。
なぜ環境省は意地でも焼却するのか。

約900㎥の鶏ふん(フレコン入り)を仮置き場 に運搬した後、一般廃棄物処理施設または産業 廃棄物処理施設で処分とされており、「全量を 再生して処分」とされています。これについて 、福島環境再生事務所(環境省出先)に確認し てみました。 担当者によると、処理施設とは再生処理施設の ことで原則全量再生とし、焼却は認めない とい うことだそうです。 なぜ焼却を認めないのか?と聞くと、驚くべき 答えが返ってきました。 「灰を処分する場所がない、 引き取り手もいない」

鶏ふんはたかだか小学校のプール一杯程度、焼 却すれば焼却灰の量は数十分の一になります から、たかが知れています。 これすら処分する場所がないとは!除染廃棄物 などは一体どうなってしまうのでしょうか。

環境省はこれまで焼却一辺倒できて、 国民 があれほど「焼却するな」と 訴えても聞く耳を持ちません でした。更に、餓えた牛たち に食べさせたいと牧場が希望 しても、わずか50トン程度 の鮫川村の汚染牧草すら手放 さず焼却してきたのです。し かもこの牧草は8000ベクレ ル以下で、国の処理責任では ないにも関わらず。

それなのに今回は 「焼却禁止」 。理由は 「灰の 処分場所がない」。 これはどういうことでしょう!

http://gomif.blog.fc2.com/blog-entry-35.html

もはや環境省には政策的な一貫性がありません。
滋賀や山梨の汚染チップもそうですが、除染廃棄物自体が燃やすと高濃度になり厄介なわけです。
ですから、鶏ふんにしても、チップにしても、引き取り手はありません。
それを無理矢理燃やそうとして環境省は迷走している。
是が非でも帰還の実績を作るために放射能を安全にして事故を大丈夫なことにしたい。
おかしいです。
住民個人個人の選択をなぜ尊重しないのか。
科学的な問題をなぜ歪めるのか?

次に私が聞きたいのは9日で爆発するような施設を作った日立造船にも責任があるのですが、というかそんな杜撰な会社は本来二度とこの施設に関わってはいけませんが、誰も怖くてやらないのでしょうが、9日で爆発するような施設を作らせた環境省の責任です。
それが検証されていません。

非難ゴーゴーの中、村の幹部を説得し、環境省が無理矢理稼働して9日で爆発したわけですから、環境省は頭を丸めて出家していただきたいわけですが。

反対を押しきり挙げ句9日で爆発した施設を誰の責任も問わず再稼働する。これ原発再稼働にそっくりです。


※最初稼働から3日で爆発したと書いてしまいました。稼働から9日の間違いでした。申し訳ありません。お詫びして訂正します。