細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

出直しすら許されまいー橋下出直し選挙のその後を見据えよう

告示前に書いておくが、橋下出直し選挙には意味があるとは思われない。
そもそも橋下氏の失政は都構想に限らない。都構想は経済効果も予測より遥かに小さく、
大阪市という比較的優良な自治体を解体してまでやる必要があるか疑問である。
もし橋下氏が府と市の一体改革を目指しそれが真に市民のためになるなら、まさしく彼が市民の目線に立つなら、地方自治の充実を図っただろう。
しかし、彼が優良にしたはずの府の財政は起債許可団体に陥り、さらに財政再建団体になる
公算が大きい。
彼はまた公募で区長や校長を選んだが、相次ぐ不祥事である。市政改革のパブコメは反対ばかりだから読まないといい、瓦礫についても維新市議は陳情をゴミ箱に捨ててしまった。
彼の組合攻撃についても不当であるという判断が出て、何をしているかわからない特別秘書は今も何をしているかわからない。また、彼が雇った特別顧問についても再稼働を止められないなど、よくわからない結果になった。橋下氏が関西電力の圧力に負けたことは明白だ。
また、彼は従軍慰安婦問題でも問題発言したために、アメリカ政府からもクレームがつき、大阪市と長らく友好都市であったサンフランシスコ市長は、橋下市長と会わなかった。
サンフランシスコ市は大阪市民のせいではないというから
橋下市長が原因なのも明白だ。

このように相次ぐ理解に苦しむ民営化などの市政改革や問題行動や発言で、大阪市長の品格を破壊した罪は大きく、出直すなどということすら許されまい。

問題は今後である。大阪市自民党は橋下市長と対立しているが、橋下市長と安倍総理は仲良しである。しかし安倍政権は橋下市長よりさらに危険な本質をあらわにしており、橋下市長のようなガス抜きはもはや必要がないようだ。
さて、橋下市長が辞めれば大阪維新は解体し、大量の維新議員は古巣の自民党が引き取れば、自民党公明党で国政と同じ構図になってしまう心配がないとはいえない。これはあくまで私の推測である。
民主や共産にはそれへの懸念があるように思われる。
また平松前市長は、恐らく護憲であり、改憲をあらわにする自民党とは方向がちがう。
いろんな思惑がありながら、また、橋下市長の出直しに大儀なしを示すために
各党は候補を立てないのであろう。
つまり、軸は反橋下と親橋下でなくなりつつあり、私は新たに政治的地図が引かれなおさねばならないと思う。橋下でも安倍自民党でもなく。
今後福井の再稼働が進むとき、京都滋賀、大阪のトップが誰かは重要だ。また
民主主義と自治を守るリーダーが必要だ。
橋下出直し選挙では、橋下は勝つだろうが、橋下市長の市政の失態がさらにしれわたれば次なる選挙は橋下市長は出直しすらできなくなるだろう。
その時がいち早く来るように市民は新たな政治的地図を書き直すべきだろう。