細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

あおぞらの街


体があおぞらであったらいいが
このあおぞらはよからぬものでみたされている
僕の体もそれに染まっていって
なんだか恥ずかしいようだ


生きているという言葉を何度も使うので
空気が薄いどころではない
真実のアーケードでコロッケを食べている不幸せな親子
僕と
君たちの間にある無限の空の間には
みっしり僕たちが悲しい物質であるという真実
そのものの
そのもののかおりがして
息苦しいほどコロッケでコロッケはもう外で食べられないかもしれない
もし食べても
食べてやるもんかという抗いの中で食べるだろうが
未来の破壊の上において
僕たちの選択は無意味な自由だ


ここのところから何を言ったといって
ラジオでもミシンでもそれら時代錯誤で
あまりにも泣きたくなるが
銀行も食料も空白の中で腐食して
僕たちは現実に生きられなくなるでしょう


今日の今が崩れても明日を信じようとして
今日の今の崩れをないがしろにして
聞こえる音なんてあるか
明日を信じるなんてことでどうして
明日の当り前が保てるのか


よくもこの不気味な僕たちそのものをみぞれ混じりに受け取る
寒さに
寒さから寒さへ伝わるときに生まれる
人間であるところのものを
僕の好きな人と名付けたい