細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

「両市が進めていることは、被災地支援に名を借りて放射能管理の基準を緩和することにほかなりません。」

大阪市瓦礫の予算が通るかもしれませんが
以下に引用する新潟県知事の文章を読んでください。
安全か危険か以前に「なぜ規制を緩和する必要があるのか」という問いが決定的に大切なのです。つまり制度を変える必要がないのに無理やり変えたら法や決まりの根幹が壊れます。放射能公害の解決に向けたスタートが原子力村によってくじかれました。広域処理の根拠となる放射能汚染対処特措法は全国的に適用されてはなりません。被災地でもよくありません。まず廃案にして別の法律にすべきか改正すべきですが環境省は先回りして環境法を変えてしまう可能性が高いです。

大阪は新潟よりさらに汚染が小さいです。
北九州もそうです。

瓦礫の汚染が大きいか小さいかの議論ではありません。

壊してはならない防波堤を市行政と大阪維新とそれに追随する勢力は(市民や議会三会派の反対にもかかわらず)橋下市長や国に言われて壊しました。
その後に「安全性を確認」とか言っても茶番です。
なし崩し的に破られているのです。

コストの話や様々な矛盾の話はそれでもわからないなら
しょうがないからその話をしたという感じの話なのです。
お金のことや霞が関の隠ぺい体質も
相当悪質です。

とにかく何もつじつまが合っていません。
何もつじつまが合っていません。

政治と原子力村の策動以外の何物でもないと
新潟県知事は言っているように見えます。
私はそう思います。

震災がれき処理は復興に重要であると認識しておりますが、両市が進めていることは、被災地支援に名を借りて放射能管理の基準を緩和することにほかなりません。

放射性物質の管理についての知事コメント
2013年02月12日
 三条市柏崎市において、本日から震災がれきを本格受入し、焼却灰(飛灰)をそれぞれの市の最終処分場に埋却するとお聞きしました。
 震災がれき処理は復興に重要であると認識しておりますが、両市が進めていることは、被災地支援に名を借りて放射能管理の基準を緩和することにほかなりません。
 放射能管理については、県民の皆様の安全を第一に対応すべきであり、従前よりも放射性物質の規制が緩和され、原子力発電所構内よりその敷地外での取り扱いが緩くなることを懸念します。本県において、放射性物質の規制を原発事故以前より緩和する理由はなく、人知を尽くして管理することが重要です。放射能の管理については、水俣病等の歴史の教訓に学ぶ必要があります。
 低線量被ばくが健康に影響するとのチェルノブイリ追跡研究も報告されています。
 このまま、焼却灰(飛灰)をずさんな管理で埋却を進めることは、将来の世代への犯罪行為と言わざるを得ません。市民の安全を守るという本来の市長の任務に立って行動されることを期待します。
新潟県:放射性物質の管理についての知事コメント

市民の安全を守るという本来の市長の任務に立って行動されることを期待します。

この文章はわが町のよってたつ規範を投げ捨て、企業や産業に売り渡そうとする国とすべての首長にささげられていると思います。

規範や正義は多数決だけでは決められません。
将来の世代を守るという倫理は、どさくさ紛れでゆるがせてはいけないものをまずゆるがせないことから始まるのです。

私は大阪が大好きです。
大好きな大阪が一番嫌いな人物や考え方によってボロボロにされていきます。
瓦礫もその一部です。
ガレキは悪くありません。

それを利用する人や勢力が悪いのです。
無知な人が、善意から「ガレキくらいなら」と思う。
その善意は不用意でした。
災害ショックに乗じた政府の広報が人々の心の隙間をついていきました。
私は善人に怒りましたが
しかしそれは彼らをバカにしたいからではなく
必死に参加を呼び掛けているだけでした。
そうしないと社会が破壊される危機だからです。

瓦礫が少ないこともばれました。

細かいことを言うのではありません。
100年後のこの国の存亡がかかっています。
それもどうでもいいというならもう
何も言いませんけども。