細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

久しぶりに生きづらさについて

大阪市政や瓦礫問題での日記が続きました。

今日は一見違うようにみえますが深いところでは共通しているかもしれません。
この10か条は素晴らしいもので自分はこの日記を時折読んでは目を開かされています。
一度ここのイベントにも行ったことがあります。

私が思うところを一つ一つのコメントにつけていきます。

●「生きづらさ」について今日からできる10のこと

1.まずは力をぬきしましょう。

2.自分が「生きづらい」と感じているのなら、それは素直に認めてしまいましょう。

3.無理にガマンしてがんばったあげく、ストレスを他者にぶつけるのはやめましょう。

4.「生きづらさ」を自分に閉じ込めて、自分を傷つけることもやめましょう。

5.マスメディアで流されていることを鵜呑みにするのはやめましょう。

6.「ひきこもり」「ニート」など、人にラベルを貼って、わかった気になるのはやめましょう。

7.自分を否定するのも、まやかしです。

8.「生きづらさ」を開いて、他者と共有しましょう。

9.自分を生きづらくさせている状況に目を向けましょう。

10.問題は簡単に解決しませんが、矛盾こそ大事にしましょう。


2012年11月25日 「生きづらさの祭典」 NPO法人フォロ
なるにわ ぶろぐ

1について。
まずは力をぬきしましょう。

力を抜くということは実は難しいのです。
人間には意識せずに入れてしまっている力があります。
例えばパソコンを長時間しているとその無理な姿勢に適応してしまうのです。
適応しますが疲労はたまり血行が悪くなるので、凝ってしまいます。
そういうときに思い切ってPCから目をそらすということが案外重要だったりします。

力を抜くというのは普段していることを見直すのにすごく必要なことです。

考えるということも同じパターンをたどっていて
同じパターンで躓くということがあります。
そういう時に同じパターンを外してみる
ただ風景を眺めるということ、視野の遊びということが大事になってきます。

原子力が必要だというのも、ガレキはもっていかねばならないというのも
この社会のコリ、悪しきパターンの繰り返しと言えるのかもしれません。


2、3について。
自分が「生きづらい」と感じているのなら、それは素直に認めてしまいましょう・無理にガマンしてがんばったあげく、ストレスを他者にぶつけるのはやめましょう。

意外とこれも難しいです。
人間は平気だと思い込もうとするからです。
具合が悪い、調子が悪い、これは楽しくない
こういうのをみっともないと「かっこつけてる」人間は思ってしまいます。
自分は平気だと思うのは大事ですが
そのことで自分や他人に負荷をかけてしまうことがあります。

たまには自分は今は責任を負えないから
休ませてくれということがこの社会の危機を救います。
今の大阪市長霞が関にも言えることだと思います。

4について。
「生きづらさ」を自分に閉じ込めて、自分を傷つけることもやめましょう。

これはさらにむずかしいことで
俺はダメじゃないとアピールしていても「おかしいな」が
体の中にたまってしまいます。
そのままではうつ病になってしまいます。
最悪死にます。
こういう事態を放置している日本社会は
自殺者を3万人だし今は放射能のただなかに自分たちを閉じ込めてしまっています。
自分で自分に課せられた幽閉から脱出できない状況が
今の日本人やグローバル社会の人々の状況です。

そういう時辛抱してはダメです。辛抱しないことが勇気です。

5、6について。
マスメディアで流されていることを鵜呑みにするのはやめましょう。・「ひきこもり」「ニート」など、人にラベルを貼って、わかった気になるのはやめましょう。

原子力事故で完全に明らかになったことです。
ですが私は、このブログでも原子力事故が起きる以前からそのことを考え
どうしようか議論していたのでした。

マスメディアが黙っている間にも人は傷つけ
られ不当に締め付けられ殺されていたのでした。

いじめや自殺に限らず原発事故でも私たちがおかしな社会を
まだ維持してしまおうとする圧力は、その社会が壊れかけているからこそ
ますます増えているように思います。

そういう時余裕を失った社会では色分けが単純になってしまいます。
これは戦前にも起きたことで国民/非国民なんてのもその一つです。

戦争が起きなくても、仕事しないで昼間からぶらぶらしている人間は
差別されていました。
そういう人間にとってさらに生きにくい社会が到来しようとしています。

7について。
自分を否定するのも、まやかしです。

反省しているつもりで、ただ自分をいじめるだけで
全然悲しく残念なことになっていることがよくあります。
自虐や自分いじめはやめて
なぜそうなったかについて落ち着いて考えられるまで
あなたは休むべきです。
様々な状況があなたを働かせ無理をさせようとしますが
あなたらしく生きること、これを市民社会で権利と呼ぶのです。

権利の回復こそが必要です。
自分が生きていてかまわない、こういうのも立派な権利=right(正しさ)です。

8,9、10について。
生きづらさ」を開いて、他者と共有しましょう。・自分を生きづらくさせている状況に目を向けましょう。・問題は簡単に解決しませんが、矛盾こそ大事にしましょう。


僕が病気になって気づいたことは
自分の周囲にあることを記録して
それについて分析してひとつずつハードルを下げて課題をクリアしていくということです。
地味ですがこれがいちばん「達成感」が得られます。

何もかもを一発逆転しようとしないで
人に少しずつ相談しましょう。

相談して納得するというよりも違う視点で見る練習をするのです。

物事を複数の角度から見ることができれば
ただ一つの回答にしがみつくことなく
しかし自分の状況を大切にしっかり改善していけるはずです。

たゆまなく変えるものと変えられないものを見定めていく営みこれが
生きるということです。


もちろん社会には10年たっても変わらないこと
それどころか今の日本のように4号機が倒壊すれば日本の多くの地域が居住不能になり世界的にも大惨事になる可能性があります。

地震が連続で来たらそうならない保証は何もありません。

だけど一人の人間で対応できることは
一つずつです。
しかしその一人ずつが複数の視野を持ち複数の問題を扱うならば
問題解決能力は向上します。

しかも解決できないものについてもただそれをいじらず
かといって忘れないということは大事です。
自分がダメであるかどうかさえ結論がつかないのです。
それはチャンスです。自分がダメであることも決定不可能です。

人間は生きる限り自分の中に複数の問題を抱えます。
それは必ず複数の中で、複数の人間の利害にかかわって生きているからです。

それを右か左かとすぐ決めてしまわずに
考え抜く力こそが本当の体力です。
本当の体力をつけましょう。

弱さにも体力がいるのです。強さの体力よりそれは味わい深く楽しいものです。
ぜひ身に着けていきましょう。
きっとなんとなく楽しいはずです。

僕もうまくできてはいないですが。