細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

国が大阪市に受入れを迫ってると推測される理由

国は現在調整中の自治体に受け入れを年内に宣言させるように迫っています。
【重要】瓦礫広域処理調整中の自治体は年内に試験焼却させ受け入れを確定させると国が明言 - 細々と彫りつける
大阪市アスベストがでてもがれきを受け入れさせたい理由はここです。おそらく。
強硬に反対する新潟県知事を県下5市共同で追い詰めるとか
原子力村のつてのある福井県富山県に受け入れさせるというのも国が焦っているのです。
いろいろばれてきているからですがどうしてもやりたい理由があるのでしょう。

それを以下に列挙します。


原子力村が処分場探しをしている? http://d.hatena.ne.jp/ishikawa-kz/20121128/1354067874

バックエンドと事故処理にはコストがかかります。自治体に補助金付きで受け入れてもらえば電力会社は腹が痛みません。瓦礫受入れを梃にして大阪なら2000ベクレル/kgまで受け入れ基準を上げていますから、まずは、極低レベルの原子炉廃材などの処分地候補にしたい?
つまり橋下氏が市政で一貫してやっている市場・業界への大阪市売りです。
 
環境省が来年度の財源を確保したい? http://azarashi.exblog.jp/16830255/

あざらしサラダ氏のブログより引用

⑧「がれき」の総量が見直しにより3割も減った。

⑨総量が減ったので多くの自治体は「がれき」の受入を断念した。

⑩総量が減ったけど環境省は1兆円の復興予算を手放さなかった。

⑪復興予算を余らせたくない環境省は、処理単価が安い被災地周辺ではなく遠隔地で広域処理したくて仕方がない。

⑫少しでも「お宝」(補助金)の分け前が欲しい北九州や大阪などの自治体は、今でも「がれき」を受け入れたくて仕方がない。

⑬だから大阪は「がれき」受入で50億円(受託収入)の予算を組んでいる。

 


③橋下が受け入れて何らかのメリットを得たい?

平成24年11月2日 14時発表
 大阪市は、民間事業者と協働して夢洲1区の廃棄物埋立処分場に大規模太陽光発電(メガソーラー)を設置する事業「大阪ひかりの森」プロジェクトを進めていますが、このたび本プロジェクトへの参加企業の一部が決まったことを受けて、10 MW(メガワット)規模のメガソーラー着工に向けて動き出すことになりました。

 本プロジェクトは、複数の参加企業が共同で、メガソーラーの設置場所としては制約が多い廃棄物埋立処分場において、立地に伴うリスクを低減する様々な取組みを行いながら長期間にわたって事業を実施しつつ、その収益の一部を環境貢献として大阪市に還元していくこととしており、大阪市ではこれを活用して地元此花区を中心とする環境創造につなげていく予定です。

このように本プロジェクトは、行政と複数の企業が連携して廃棄物埋立処分場を有効活用してメガソーラーの実現をめざすとともに、併せて地域の環境創造にも資するという非常に意欲的な取組みです。

大阪市 環境局 【報道発表資料】「大阪ひかりの森」プロジェクト 夢洲メガソーラーが着工に向けて動き出します

企業への処分場無償貸与です。さらにここにがれき焼却灰を埋め立てるのです。

【 平成24年9〜12月定例会常任委員会(民生保健)-09月19日−01号 】

橋下市長
じゃ、そのやり方についてなんですけども、一般財源で現金をそのまま幾らか渡すなんていうことをやったら余りにもあからさまな、ちょっと嫌らしい話になってきますから、此花区については、僕はずっと知事時代から国際戦略総合特区、ベイエリアというものはこれからアジアに向けての拠点になる、そのキーワードはグリーン、ないしはライフのほうはちょっと別ですけど、あそこのベイエリアはグリーン、環境ですね。特に蓄電池、それから太陽光発電等について、今非常に喫緊の課題となっている電力の問題について、ベイエリアを中心にしっかり国際戦略総合特区の中でアジアの拠点になるように引っ張っていこうと思っています。ですから、あの地域にメガソーラーを引っ張ってこれることになりました。これは多分、議会のほうでずっともう議論していただいたことがいよいよ実を結ぶことになります。
 ただ、このメガソーラー、そのときに議論されていたときにはまだフィードインタリフが−−固定価格買い取り制度ですね、あれがきちんと決まってなかった段階なので、何か事業者も決まっていたんだけれども、その後、事業計画が進まなかったと。それが、フィードインタリフがきちんと決まって、本来あれはもうどこでも貸せば、みんな借りたい、借りたいという業者が山ほど出てくるんですよ。ただ、以前もうある業者に決めてしまってたので、それをひっくり返すことはできないということを僕は報告聞きましたから、それだったら、今やもうそこの業者にしなくても、どこでもみんなが賃料を払ってでも借りたいとかいろいろなことを言ってくる中で、もう既に過去決まってたからと言ってその業者にするんだったら、地元還元か何かするような仕組みを考えてよと。
 要はあれ、もうかるんですよ。メガソーラーをやれば今はもうもうかる仕組みになってます。その利益をやっぱりそれは地元還元するような仕組みを考えてということを担当部局に今指示を出しています。
 僕は、一般財源から特定の配慮ということではなくて、此花というところは環境都市、夢洲、咲洲、舞洲は環境都市、そういう軸でくくっていこうという中で、メガソーラー、一方、これはプラスのある意味環境戦略ですね。
 瓦れき受け入れに関しては、確かに住民の皆さんが感じるような不安感があるかもわかりませんが、ただ、これは、日本をきちんと支えていくという意味では僕はプラスのイメージで持ってるんです。ただ、やはり住民の皆さんの心理的な負担があることは間違いありません。ただ、環境ということでくくりまして、メガソーラーから上がる一定の利益を、やはりこれは此花のほうに特別に僕は還元するということもやっていきたいというふうに思ってまして、こういう枠組みで、環境という枠組みで此花区民の皆さんの心理的な負担に対する特別な配慮をするような、そういうスキームの検討を今、部局に指示を出しているところです。

平成27年3月定例会常任委員会(財政総務・通常予算)-03月12日−06号

わかりやすく言えば公的な形をとった住民買収であり、痛みを無理強いする代わりの「迷惑料」です。誰が市長にこんな入れ知恵をしたのか?


この3条件から大阪はアスベストが出ても燃やす?

今までの流れを考えましょう。

 つまりもともと2000ベクレルなんて埋められないはずなんですね。セシウムをです。国の8000ベクレルの4分の1にしたといっていますがこれは騙しです。逆です。すごくあげられてしまったんです。0あるいはクリアランスでいえば100ベ クレルよりバカ高い数値になりました。
 汚染のほぼない大阪に埋め 燃やして埋める正当性は「経済合理性」「環境保護」「事故の適切な処理」の観点からありえない話です。東電が起こした事故ですからね。それを広げて被災者が救われますか?救われないでしょ?

 0あるいはクリアランスでいえば100ベクレルよりバカ高い数値になりました。いかに放射能汚染対処特措法でも汚染のほぼない大阪市にいきなり受け入れさせるわけにいかなかった。
昨年9月特措法成立後すぐ、前大阪府知事橋下氏は大阪府に災害廃棄物の専門家検討会 議を立ち上げ年内に強硬に指針を策定。
 
 ○第一回( 平成23年9月26日(月曜日)10時から ) 検討会議について (別ウインドウで開きます)
 大阪府/災害廃棄物の処理指針に係る検討会議について
 基準を緩和しただけでは「海面埋め立てはできない」という反対論があり
 今年夏前、環境省に北港の評価書を出させた。フェニックスも。
 北港処分地(夢洲1区)における災害廃棄物の埋立処分にかかる個別評価を受領しました
 大阪市 環境局 【報道発表資料】北港処分地(夢洲1区)における災害廃棄物の埋立処分にかかる個別評価を受領しました

 ここでは関西広域連合が再稼働とともに大阪湾岸での放射能汚染焼却灰受け入れに積極的であった。
しかし環境省瓦礫を推計しなおしたら量が3〜4割減ったので、関西広域連合は大阪 市を残していったん手を引いた。
夏以降大阪市は試験焼却を進める手はずを整えていった。

状況通り進まない要因が見つかれば議会で公明党維新が調整してほぼそれまでの議論 では受け入れ不可能と思われていたがれきの予算を通した。 
予算を通した後反対運動は強まったが運動家を逮捕して警察のほうへ視野を向けている 間に行政は着々と準備を進めた。
 
アスベストが出たが何が何でも燃やす実績をつくりさらに強行←今ココ
 大阪市、アスベストを含むがれきを試験焼却 | WONDERFUL WORLD
 
この後試験焼却灰埋め立て。次の本格受け入れへの準備と展開するでしょう。
ぼやぼやしている暇は大阪市民にも誰にもないのです。なので私は焦っているのです。