細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

がれき受け入れ推進の大阪市会維新議員の発言を紹介します。

橋下さんは府知事時代に受け入れを宣言し、大阪府下ほとんどががれき受け入れを断る中、市長になって改めて受け入れを宣言しました。

府知事から市長になるときはじめて放射能を燃やすと何十倍も灰に濃縮されると知った
橋下市長。
そんなちょっとドジっ子な市長ですが
600や1300の陳情
科学者の抗議、焼却炉のある此花区での署名
尼崎市など他の自治体の市会議員の抗議も何のその
受入を豪語しています。

最近ではおかきの播磨屋に「環境問題を考えよ」と怒られ
日本維新の会の全国支持率も低下している始末です。


事あるごとに彼の知識不足・思慮の浅さ・答弁の不明瞭・260万市民を背負った市長としての責任感の弱さ(がれき処理も府と市共同で進めているということですが、基礎自治体事業であるごみ処理に府がちゃちゃ入れするなんてとんでもない)が問題になってきました。
それはこのブログで再三書いた通りです。

今日は橋下市長をサポートする維新の市会議員で
維新の環境対策と民生保健のエース井戸議員を紹介しましょう。

少し前の議会の発言ですが、やはりこれは看過できない。
こういう議論によって議会の正常なリスク評価が妨げられた恐れすらあるからです。

当然のことながら大阪維新の議員はがれき受け入れ賛成に回らざるを得ません。
自分自身が受け入れに懐疑的であっても、維新の議員は橋下代表の言う通り
がれき受け入れ賛成しなければなりません。

しかしがれき受け入れを心底望み、そのためなら多少トンデモな議論でも
勝てばいいと思っている議員がいたりします。
その中でも最大の議員は井戸正利議員。
なかなか筋金入りの安全論者です。
医師免許も持っているそうで
議会でも再三自己紹介されています。

さてその議員の議論を見てみましょう。

こういう話が議会で行われ
傍聴室では失笑と怒りの声が漏れていることを皆さん知ってください。


【 平成24年2・3月定例会常任委員会(民生保健)-03月21日−03号 】
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井戸正利委員

大阪府の案は国よりも安全に 安全を見越しているようですね。大阪は人口密 度が高く、瀬戸内海という内海を抱えるので当然のことだとは思います。お聞きしている府全 体の受け入れ量は2年間で最大18万トン、仮に 1キロ当たり最大値であります100ベクレルが 含まれるとして、放射能の最大の最大は1万 8,000メガベクレルになります。前日の医療被曝の議論で、毎年検査のために使われている放射性同位元素が62.3兆ベクレル、1日に使われる量で、メガにしますと17万メガベクレルです。

管理された医療線源と、環境中にばらまかれる放射能をくらべていいのだろうか。
そもそも廃棄物としては、放射性セシウムなどは対象になっていなかったのを焼けるようになってしまったのを、安全危険の議論だけで可否を決めていいのだろうか。
これは数量の多寡の問題ではなく考え方として行政として
今まで扱えなかったものを扱っていいのかという問題である。


すなわち、核種はもちろん違いますが、2年間で受け入れる放射能は、1日で医療機関で 使われ、大半が外来患者ということで公衆被曝 にもわずかにつながっている放射性物質のたかだか10分の1程度であることを押さえておく必要があります。 それから、100ミリシーベルト未満のわずかな被曝で発がんしないという、むしろ減らすという説もよく言われております。

「100ミリシーベルト未満のわずかな被曝で発がんしないという、むしろ減らすという説もよく言われております。」福島県立医大の山下教授以上のすごい説です。ホルミシスでかすぎ。

我々日本人は 温泉好きで、大阪人は有馬温泉が大好きです が、有馬温泉は立派な放射能泉です。放射能泉 の代表格といえば三朝温泉、これは1日の湯治 で、これは空気から吸入する内部被曝も含まれますが、7.6マイクロシーベルト、年間にしま すと2.8ミリシーベルト被曝すると、この温泉 だけから。そういうことで日本人の平均の2倍 以上被曝している、こういう三朝地区でもがん の死亡率は男で0.54、女は0.46と、こういうよ うなデータもございます。 仮にセシウム137、1万8,000メガベクレルを 一つにぎゅっと置いて、それをどの程度被曝するか、素人ながら点線源の式というのが簡単な式で計算しますと、距離1キロで年間で0.012 ミリシーベルト、空気の減衰もあるのでもう少 し低くなるのではと思います。焼却場というの は一定の広さがありますし、焼却灰にもかさ高 ですね、高さがあるのでこの式を使うのは無理 というような御意見もいただきましたが、しかし、けたが変わるようなものではないと思いま す。そういった複雑な積分計算は私にはちょっと難しいのでできませんが、リスク論では、ダイオキシンのときもそうでした。健康影響が出るレベルとはけたが違うということをしっかりと言うことが大事と考えております。 セシウム137で0.012ミリシーベルトですが、 仮に半減期が2年と短いセシウム134でも0.033 ミリシーベルト程度。いずれにせよ、さらにそれを土でしっかりと覆って、その0.2%、500分 の1、あるいはそれ以下にするということで、 自然放射能による被曝、年間2ミリシーベルト 前後と比べるといずれも3ないし4けたは低い、全く無視できる程度と私は考えておりま す。

「焼却場というの は一定の広さがありますし、焼却灰にもかさ高ですね、高さがあるのでこの式を使うのは無理 というような御意見もいただきましたが、しかし、けたが変わるようなものではないと思いま す。そういった複雑な積分計算は私にはちょっと難しいのでできませんが、リスク論では、ダイオキシンのときもそうでした。」

計算もできないのにリスク論をふりかざすのはやめましょう。
安全よりのリスク論者中西準子氏でさえ
PM2・5による死亡率の増加の計算をやっています。リスク論というのはとても厄介なもので、難しいものでそこには必ず数字と「価値と倫理」の問題が相克するのです。
環境問題って価値観の問題でもあるんですよ。相手を勝手に貶めずに真面目に議論してくださいね。

それと、これでは有馬温泉が迷惑ではないでしょうか。
話をわかりやすくするのはいいんですが
勝手に民間企業の名前を出してどうこういうのはやめてあげましょう。

少なくとも大阪府が受け入れようとする岩手県の瓦れきは、どういう処理や保管をしよう が健康影響が出るレベルではない、これを複数 の専門家からはっきりと言ってもらうことを期待いたします。 ただ、放射能があるというだけで騒ぎ立てる人、それを職業する自称専門家、あるいは大学教授でも金もうけしてやろう、有名になって やろうという人がいて、幾らリスク論で説明さ れても風評被害が出ているのが現状です。ダイオキシンのときもそうでした。

「それを職業する自称専門家、あるいは大学教授でも金もうけしてやろう、有名になって やろうという人がいて、幾らリスク論で説明されても風評被害が出ているのが現状です。」なんでも風評被害としておけば東電も国も楽勝ですね!!
多少鼻血が出ようが、風邪がひどくなろうが、体の弱ったおばあさんが肺炎になろうが
そんなことはおかまいなしなんですね!!

米は、私は宮城 県産の特A、一番おいしいランクですが、それを安い値段で買わせていただき、おいしくいた だいておりますが、一方で東北以外のお米は高いようで、やはり金の損得も背景にあるわけで す。 最初に言いましたように、仮設焼却場による処理の値段、相場からすると高過ぎです。ダイ オキシンと同じように巨大公共事業につながってるようです。もっと東北の人たちの生活支援 につながる部門に金をかけないといけません。 風評被害に金をかけ過ぎないでいただきたいと いうのが心境であります。 逆に言いますと、大阪でわずかの放射能を含 んだ瓦れきを受け入れたとなりますと、全くわ ずかなものでもさまざまな思惑でリスクを騒ぎ立て、ダイオキシンのときのようなでたらめな 健康被害を騒ぎ立て、それで不安対策に金を使 わされるといった構図も心配しないといけませ ん。

だから仮設焼却炉が高いのは環境省や県行政がゼネコンとくっついてるからだし
そこに湯水のごとく金が投入される割に被災者支援は進んでないってことが問題だということです。
これは今年3月ですが、反対派はお金が現地に回っていないのを指摘していました。
そこは井戸議員と同じ意見ですが、ダイオキシン問題と同じにするのは変ですし
なぜ大阪という700キロも離れた自治体に持ってくるのか
という点がまるで答えられていません。
さらにいうと、なんで遠くの瓦礫がやってきてしまうのか、そこは汚染があるのではないか、何かがおかしいのではないかという国と自治体への義憤と懸念が人々を反対させているのであって
単なる「心理的不安」に矮小化するのはまさしくリスク心理学の悪用と言わねばなりません。


甲状腺がんがよくいわれますが、甲状腺は もともと−−私、医者ですのでね−−2割ぐらいの人にがんが潜在していると、そういうデータもありまして、潜んでいて進行しない、がんもどきなどとよく言われますけれども、そういった甲状腺がん、詳しく調べれば幾らでもふえてくると、こういうことがございます。

この方には医の心はございません。医は仁術だからです。
放射線障害で甲状腺がんを心配する人に向かってこういうものいいは大変おかしい。
子どもが甲状腺がんになるのは大変深刻ですから。

とにかく今の騒ぎは異様です。ダイオキシンのときもさまざまな職業扇動家が出てきました。怪しげな婦人の会に洗脳されて母乳を子供に飲ませたということで泣かれたお母さん方を 知っております。アトピーもそのせいだと言わ れたようです。お母さんたちは、その倍のダイオキシンを含む母乳を飲んで立派に育ち、子供 を産まれたんです。ダイオキシンアトピーの 増加は全く関係ないのです。今の騒ぎは、一連 のダイオキシン騒ぎに極めてよく似てきていま す。政府に信頼がありませんし、各省庁は何で も都合のいい予算をふやすことを最優先しま す。 先日紹介させていただきましたダイオキシン 対策特別措置法の利権がまさにそれであります。

何かというと職業扇動家です。そういう不安をだれが引き起こしているかわかりますか。
市会議員という重要な職責に合って、人の不安や怒りを全部心理的問題に
すり替えていくあなたにも問題はありませんか。

例えば大阪市内のごみ焼却炉の排ガス処理装置は全部バグフィルターを外しましょうか。
ダイオキシン対策いらないのだったら。
電気集塵機でいいじゃない。というか焼却炉でどんだけ有害物質が発生するかまず調べてみましょうね。
そのうちのどれがどれだけ捕捉され漏れ出しているか
灰に濃縮され重金属などが埋立地を汚染しているか
しっかり調べましょう。きっと環境省への怒りがわくはずです。

埋立地の再利用が困難だから此花区には深い基礎を打たなくてもいいメガソーラー
を立てるしかないのです。

さまざまな思惑を持った不安を増強する力 の渦に巻き込まれ、国は安全だから対策はここ まで、後の不安対策は自治体で勝手によろしくというはしごを外されること、市民の税金を使わせるのも私は実に心配しております。不安対策も含めて、国が費用の全額負担を確約することを主張させていただきまして、私の質疑を終 わらせていただきます。ありがとうございました。

国に責任を丸投げし、懸念する市民が悪いというところがすごすぎますね。

市長も同じだが市民を完全にバカにしていますね。