市長の震災がれき答弁を考える・2(web編)
橋下市長の震災がれき答弁を考える・1 - 細々と彫りつけるの続きです。
ツイッターで話してくださった。
市長直々にお答えいただいた。自分なりに拾ってならべてみた。
大阪市議会の自民・民主・共産も被災地の子どもを受け入れよ、がれきは要らないとの主張 RT @lonnjii:主張が『自分たちさえよければいい』というものばかりで聞き苦しいです。受け入れるべきは人というツイートもありましたが、じゃあ両方受け入れることをかんがえればいいのでは
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
@t_ishin @lonnjii がれきの受け入れは慎重に判断してください!被災地でもがれきを処理できる能力があると聞きますので!
— 日本災害救援ボランティアネットワークさん (@NVNAD) 8月 12, 2012
被災地の瓦礫の放射線量は、日常生活で浴びている放射線量よりも著しく低いのです。自然世界に放射線は0ではありません RT @tsuyoshi_man: 正しい。受け入れるのは子供とその家族だけで良い。何故、放射性物質が流出したこの時期にガレキもセットなのか。
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
これは必要十分条件の論理。瓦礫がダメならレントゲンはダメ。しかしレントゲンがダメでも瓦礫はダメではありません。瓦礫禁止はレントゲン禁止の必要条件ですが十分条件ではない RT @raiden0186:では、レントゲンを禁止されている妊婦は此花区から全て退避させてくれるんですよね?
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
@t_ishin 焼却炉から排出される浮遊上微小粒子であるPMは放射性でなくても肺胞から血管に入り込み血管障害リスクを高める。これは環境省も言ってる。そこにセシウムが入った場合の計算なんか誰もしていないししたことがない。@mitisa_smile @tsuyoshi_man
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
@t_ishin セシウム137は核分裂反応でしか作ることができません。むろんカリウム40でも被ばくしますがエネルギーや代謝蓄積のパターンがちがいます。地球上に生きていると不可避に浴びるカリウムやラドンと、原発や核兵器で出る放射性核種を同列に扱うのは犯罪的です@xatnop
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
@t_ishin レントゲンは医療的な検査治療のために受けるものであって、頭の上からいきなり降り注いで来たり、長い時間をかけて不規則に海洋に流れ出す「選べない被ばく」ではありません。そんなことも習っていないのですか。知っていて言っているなら過失ですよ。@raiden0186
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
@t_ishin 具体的な市民への影響の正しい情報をTVや新聞にもっと積極的にご提示願います。市民の判断はそれからです。また、子どもと大人では受ける影響が違うはずです。子供への影響がゼロでない限り受け入れてはいけないと思います。子を持つ父親ならお分かりになられるのではないですか?
— 春海アコーディオンさん (@harumiaccordion) 8月 12, 2012
@t_ishin 医師が患者に同意をと治療上のメリットがある場合にのみ、レントゲンの被ばくは正当化できます。絆のためにいきなり煤塵にまじってふりそそいでくるセシウムを浴びせる理由はなく公共の福祉に資する首長のやることではない@kyoshiro2067 @raiden0186
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
日常生活でも瓦礫と比べると大量の放射線が降りそそいでいます RT @ishikawakz: @t_ishin 医師が患者に同意をと治療上のメリットがある場合にのみ、レントゲンの被ばくは正当化できます。絆のためにいきなり煤塵にまじってふりそそいでくるセシウムを浴びせる理由はなく公共
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
瓦礫が来ると日常にプラスされるわけですよね。日常のが無くなるわけじゃない。@t_ishin @ishikawakz
— 元 龍貴さん (@contact0507) 8月 12, 2012
そうそう被ばくの機会をわざわざ増やされるんですよ。市長の決定する政治によって。RT @contact0507 瓦礫が来ると日常にプラスされるわけですよね。日常のが無くなるわけじゃない。 @t_ishin @ishikawakz
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
当たる面積のことも考慮して、放射線量の基準が定められています。 RT @robasan2010: @t_ishin @kyoshiro2067 @raiden0186 余分なところに被爆しないようにしているのですよね。でも、瓦礫の場合は、余分なところに当たるんですよ。
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
@t_ishin @robasan2010 @kyoshiro2067 @raiden0186 橋下さん、放射線があたる面積を考慮した基準って何ですか? 面積ってどこですか?どこの基準ですか?
— mamic 脱原発に一票さん (@etu3681) 8月 12, 2012
@t_ishin @robasan2010 @kyoshiro2067 @raiden0186 市長は被ばくを最小限にせよという放射線防護の原則まではわかっているんだけど、余分な被ばくなんかさせちゃいけないということがまるでわかっていない。量とかの問題ではない。ダメなものはダメ
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
@t_ishin @robasan2010 @kyoshiro2067 @raiden0186 だから全員勉強しなさい。本人にメリットがあって同意があって専門家が技術的に確かな方法で照射するレントゲンの被ばくは許される。市長が強い反対の中で煙の中にセシウムを出すのは許されない。
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
@t_ishin だからそれは地球上に生きている限り浴びているんで、それと追加で東電の出した放射能をあびさせていいってことにはならんでしょう。あなた誰を守りたいのですか?
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
これは本当にひどいです。RT @t_ishin 日常生活でも瓦礫と比べると大量の放射線が降りそそいでいます RT ishikawakz: @t_ishin 医師が患者に同意をと治療上のメリットがある場合にのみ、レントゲンの被ばくは正当化できます。絆のためにいきなり煤塵にまじって
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
しかし日常生活においても瓦礫と比べると物凄い放射線を浴びています。瓦礫がなくても瓦礫と比べて物凄い放射線を浴びています。 大阪市に限らず地球上であればどこでもRT @kurukuru617:@contact0507 大阪市民は常に浴びることになることに気付けよww
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
今議論しているのは、岩手県の瓦礫の話です。 RT @ishikawakz: @t_ishin だからそれは地球上に生きている限り浴びているんで、それと追加で東電の出した放射能をあびさせていいってことにはならんでしょう。あなた誰を守りたいのですか?
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
橋下さん、本旨ずらしはお止めなさい@t_ishin 今議論しているのは、岩手県の瓦礫の話です。 RT @ishikawakz: @t_ishin だからそれは地球上に生きている限り浴びているんで、それと追加で東電の出した放射能をあびさせていいってことにはならんでしょう。あなた誰を
— get up - get down !さん (@LikeASexMachine) 8月 12, 2012
@t_ishin 市長、資料です。岩手県にも残念ながら放射性物質は拡散しています。事実からはじめましょう。宮城や福島の降下量があまりにも膨大なだけなんです。岩手だって降っています。nsed.jaea.go.jp/ers/environmen…
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
だからといって、リスク拡大にはならないということではない。リスクにみあうメリットは何か? RT @t_ishin: 日常生活でも瓦礫と比べると大量の放射線が降りそそいでいます RT @ishikawakz: @t_ishin 医師が患者に同意をと治療上のメリットがある場合にのみ、
— くに♪さん (@Kuni_Samarcq) 8月 12, 2012
@kuni_samarcq @t_ishin 今回は明らかなリスク拡大です。市長も聡明な方だから十分わかっていて汚染を出すわけです。無自覚なんだったらまだ修正の余地があるのですが恐らくそうではない。ならばもう少し罪が重いといえる。
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
地球上の人類が全員反対しても、宇宙は瓦礫と比べて膨大な放射線を人類に浴びせ続けます RT @ishikawakz:本人にメリットがあって同意があって専門家が技術的に確かな方法で照射するレントゲンの被ばくは許される。市長が強い反対の中で煙の中にセシウムを出すのは許されない
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
苦笑。それは意志で避けれる問題じゃないでしょう。自分が避けたい人工の被ばくは避ける。嫌がる人に押し付けないということですRT @t_ishin 地球上の人類が全員反対しても、宇宙は瓦礫と比べて膨大な放射線を人類に浴びせ続けます RT @ishikawakz:本人にメリットがあっ
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
知事時代からしっかりと時間をかけて専門家で議論してもらいました。 膨大な時間と労力をかけて安全基準を設定しました。RT @etu3681: 橋下さん、大阪やその周りの人々のことを考えて自分の意見ではなく、広く専門家に意見を聞くべきです。安全基準がどれほどの程度のものかお分かりにな
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
橋下市長がついに宇宙規模になられた。
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
岩手の方ですね。ほんと頑張って下さいね。多くの大阪市民は岩手をサポートしたいと言う気持ちです RT @hizakin: 受け入れてくれてありがとうございます RT @t_ishin: 今議論しているのは、岩手県の瓦礫の話です。 RT @ishikawakz: @t_ishin だ
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
岩手にボートピア誘致運動やってるアカウントと連帯! @t_ishin 岩手の方ですね。ほんと頑張って下さいね。多くの大阪市民は岩手をサポートしたいと言う気持ちです
— kinokuniyanetさん (@kinokuniyanet) 8月 12, 2012
@t_ishin ご参考に。hirookay.blog.fc2.com/blog-entry-35.…
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
自然放射線量は日本においては年間1・4ミリシーベルト。世界平均で年間2・4ミリシーベルトです。今回の瓦礫の安全基準は年間0・01ミリシーベルト以下です。 RT @shintarism: 大量ってどれぐらい?適当な言葉でごまかさないて。RT
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
それは、「放射性物質の大半が環境中に漏洩しない」「生体濃縮しない」「内部被曝と外部被曝の質的差異の無視」といった数々のご都合主義の仮定の上でなされているリスク評価ですね。デタラメにも程があります。 @t_ishin twitter.com/t_ishin/status…
— モン=モジモジさん (@mojimoji_x) 8月 14, 2012
“岡山博 「宮城 岩手地区の震災がれきは津波記念公園として整備を!」署名プロジェクトのご紹介” htn.to/iydy5Q
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
そういう意見があることまで否定しませんが、それを言い出すとレントゲンが使えなくなります。最後は民主的正統性を有する専門家の判断に従わざるを得ません。 RT @ikusisi: 人工的な放射能と自然のものは全く異なるものなのですよ。ご存知無いと驚愕ですし、ご存知であっておっしゃっ
— 橋下徹さん (@t_ishin) 8月 12, 2012
@t_ishin いろんな被災者支援の提案をがれきに反対する人々はしている。東北の方々を支援する気持ちに変わりはない。それはもう誰もが分かっているはず。不毛な対立を市長は作らず、様々な意見に謙虚に耳を傾けてほしい。ディベートをしてけむに巻かれるのは本当に嫌です。
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
@t_ishin 私たちも被災者の支援を願っています。原発事故の被害、津波災害から少しでも救われるようにと願っています。しかし700キロ近く大阪まで持ってくるのは常識的に考えても、二次災害を生みかねないという点でも心配しています。一部ではなく代替的な意見なのです
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
@t_ishin 放射能汚染された土地から移住したい人はする、したくない人はせずにリスクを含めて支援すべき。これは今回日本の国会を通った原発事故被災者支援法の精神です。ロシアでもやりました。大丈夫か大丈夫ではないか以前にそれぞれが保障されるべきです。
— Ishikawa kazuhiroさん (@ishikawakz) 8月 12, 2012
一時は脱原発を唱え
国政進出も目される
西日本最大の都市の首長と人々の被ばくリスクについての対話を
ご紹介した。
僕の編集は僕なりの視点に多分に偏っているだろうから
他の人はそれぞれ市長と市長に返答した様々な人々のツイートを
確認し考察を深めていただきたい。
以下は僕の意見を述べたものである。
賛同できない方もいるだろうと思って書く。
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僕が強調したい点は一点で
「しなくていい被ばく・有害物質の曝露はさせない」
ということ。
東北や関東で放射性物質の影響を日々受ける人々の
被ばくについて
それが東京電力と政府による過失による被害であるということを
強調したい。
日本国民には
憲法で健康に生きる権利が保障されているのだから
被ばくを避けたい人の避難を優先させ
リスクについて受忍するという意志のある人々が
まず汚染地域に残ることができる。
そこから復興を始められる、そこからじゃないと誰も納得して復興できないだろうという思いだ。
さらにその復興においても瓦礫を焼却するよりも
防潮林にしたり
津波記念公園にする動きがある。日本は焼却主義が行き過ぎている。
いかに高性能の炉であっても
フィルターなどで不測の事故はありうるし普段から報告されており
スクラバー排水はもちろん汚水になってしまう。
さらに岩手県から大阪市が引き受けるがれきについても
まだはっきりした情報が全く公表されていない。
わかることは岩手の港から
大阪まで運ぶ業者は民間委託で
大阪から運んでさらに選別するのも民間委託で
清掃工場まで運ぶのも民間委託である。
此花区の海からの風は内陸の市内に向かって吹いており
また南の泉南地域に向かっても吹いている。
幸いにして被ばくを少ししか受けなかった地域の人々に
被ばくの機会を増やすなというだけの話が市長には伝わらない。
被ばくの量の問題ではない。
「強いられたくない」といっているだけだ。
なぜ一つの意見としてでさえ反対派が述べるロジック・主張も真剣に
検討してくださらないだろうか。これは公衆衛生や環境問題でもある。
大阪市の議会には
廃棄物の問題に詳しいジャーナリストの山本節子氏や
日本環境学会の前会長で、此花区などで重金属の土壌汚染を調査した
畑明郎氏や
琉球大学名誉教授で物性物理学専攻、さらに被曝者認定訴訟を支援し
内部被ばくについて発言し続ける矢ヶ崎克馬氏の陳情書
などが集めらている。
数百キロ離れた大阪に大量の国費を使って
わざわざ汚染されている懸念のある物質を大量に移動させる
ということはふつう産業廃棄物の世界でもなかなか許されないことらしい。
(例え暗黙でやっているとしても法令上は再々委託が禁止されていたり
専用の許可や免許があり、今回は自治体がやる事業としては
大がかりすぎるし復興に寄与できるかも疑わしい)
中越沖地震の時も神奈川県が新潟県のがれきを支援したが
新潟県の担当者が「コストがかかる」といったのを
知事が「せっかく支援してくださるからお願いしよう」といったそうで
その新潟県知事は今回の環境省主導のがれき処理には
反対しているし環境省に痛烈かつ本質的な質問書を送っている。
これらに答えられるだけの
がれき処理のスキーム、汚染物質の拡散注意の
体制を作らないと日本は未来に禍根を残すから
新潟県知事は環境省に質問をしているのだと思っている。
橋下市長は市民や府民以外が反対していると
まるで大阪湾に連なる他の自治体住民が懸念を持ってはいけないかのような
発言をしている。
また市民や府民に反対者がいるのは私自身もそうなのだから
全くのデマである。
11月に試験焼却が迫っている。
大阪や日本の未来は暗澹たるものだと慨嘆せざるを得ない。
橋下市長の政治姿勢に強い懸念を持ち
その決定過程、がれき処理の再検証・再検討を
お願いしたい。
またこのように公論することによって
政府の見解に反対するものも含めた
様々な意見の存在を認めあうこと
それが今後の日本の民主主義を強くすることを
このブログの読者諸賢にも強く訴えるものである。
今後ともよろしくお願いします。