細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

母に瓦礫問題で助言を得るために電話する

久しぶりに母親に電話する。
母は父親と、実家の墓参りに帰省中であった。

僕はがれき反対の運動で、あまりにも橋下市長が強硬なので、困っていた。このままでは、強行突破されかねない。で、いろいろ議員や行政と交渉していて親身になって聞いてくれる議員さんもいるのだが、人気が衰えたとはいえ橋下パワーは絶大。
そこで恐らくがれき問題にあまり関心がないかもしれない、ふつうのおっちゃんおばちゃんにどう伝えていったらいいか考えるべく、久しぶりに元気かどうかかねて母に電話した。

母親には此花区でのがれき説明会が「近所の人も知らん人がたくさん」「手荷物検査される」「橋下のセキュリティのせいで警察がたくさん」「地元で働いているおじさんが5分遅刻しただけで入れなくて怒っていた。そういう人が何人もいる」などを説明する。
母に「これ変じゃない?」
母「ああ、それは変やなあ。橋下さんって変なこといっぱいやったりしてるやん」
私「そやねん。変すぎるわ。で相談やけど、ワシらみたいな人も何の知識もなかったけど、危ないな心配やと思って集まっただけやねん。でもある議員さんに聞いたら支持者の後援会の人とか、瓦礫は絆やとかいう人いっぱいいるねんて。多くの普通の人もなんとなく賛成とかなんとなく反対って感じやろうと。で、やっぱワシら増えつつあるけど人数が少なくて疲れてきている人も多いねん。どないしたらネットで詳しく調べもんするわけでもない人とかに伝えられるやろ?その人らがおかしいな、橋下が瓦礫もってくんの変やなと思ったら、民意が大事な橋下もびびるやん?」
母「うーん、せやなあ・・難しいけどなあ。専門にやってる人と、それ知らん人とやっぱり話し方変えたほうがええで」
私「どゆこと?」
母「ほなから、そんな知らん人にはいきなり専門用語でいったってわかれへんで。耳閉ざしてしまうわ。そやからやさしい言葉でいうたほうがええで」
私「そやな」
母「学者とか弁護士みたいなしゃべり方されると私なんかは、ああもう聞くのしんどいわーって思ってしまう。何が正しいかわたしら判断難しいやん。そやからな、やさしいって、いうかわかりやすいっていうか?」
私「日常の生活の?」
母「そや。日常のふつうの言葉遣いやな。それで説明したらええねん。今のあんたのしゃべり方やったら問題ないわたぶん。そら興味ない人はしゃあないけど」
私「やっぱ専門用語出すよりわかりやすい表現で。イメージしやすいので」
母「そやな。それとやさしくとかわかりやすくっていうても、あの化粧品のセールスとか受付の人みたいな心が入っていないのもあかんわ。ああいう人らは親切で丁寧やけど演技や。私に向かって心をこめて話しているのとちょっとちがうやん」
私「あれか一生懸命伝えるという…」
母「いやまあ一生懸命は大事やねんけどな。それだけやなくて、こっちまできて、私に向かって心を込めてしゃべってくれたら、ああって思うわ。」
私「ふんふん」
母「自分が一生懸命で、必死に伝えるのは大切やねん。そやけど、それだけやったら独りよがりになったり空回りするやん。そこは気をつけたほうがいいで。んでお母さんら難しいことわかれへんやん。こっちに伝えようとしてくれてるなってわかると安心するねん。この人の話聞いてみよっかな。わからへんけど聞こうかなって思うねん。そやからわかりやすう真心で話してくれたら、これは聞こうかとか、心配やな、なんとかせなって思うのちゃうかなあ。私個人はな」
私「ありがとう。あとはなあお母さんとか父ちゃんみたいな人に広報する方法がわからん。橋下はメディア握ってるで。橋下が委員会で質疑に立つとそこで記者は一斉にノートPC開いてぱちぱちメモとる。そやけど橋下がしゃべり終わったら他の人の質疑もあるのにマスコミはみんなかえるねん。これでは事実が伝わらへんの当たり前や。でもまあ地道にやっていくしかないんかな。」
母「そやな。マスコミはアレやけど結局口コミちゃうか?」
私「うん、ツイッターとかで情報知らせると人が集まってくれるねん。それは助かるねん。だけどネット見ない人も多いやん」
母「そうやな。これっていう答えはわたしもわからんけどな口コミやで」
私「うん。わしはな。産廃の友達ができてん。んでな、彼はな、産廃の運搬で隣町に行くにも実は行政に許可や免許もらわないかん」
母「せやな。そうらしいな」
私「んでな。彼はな、わしらはきっちりそういう免許もうて、真面目に廃棄物の処理に取り組んでんのにやで、なんで橋下や細野が偉そうに国が決めたから、東北から大阪や九州に運べいうたら運べる。色々調べたら放射能だけやない。彼はそういう解体廃材とかでもアスベストとか入ってたらすごい注意して壊さなあかんのになんでそれがいきなり遠くで燃やせんねや。そんなんできるんやったら普段のわしらの苦労はなんや!!国、大阪市はなんやって思ってると思うねん」
母「ああそうか」
私「それで彼は被災地の心配してない人やないんやで、ガソリンが被災地で高騰した時、彼はバイオ燃料で動かせる車をチャーターして被災者の方の物流を手伝ったらしいねん。そういう人がやで。瓦礫を動かすのに反対してんねん。その人東北の友達と動いてな、でそういうボランティアしたんや。仮設の人らが自殺してる人もおるのも心配しているで。放射能で子供ら大丈夫かって心配してるわ。それとかうちの弟も宮城に行ったやろ。で被災者の商売がうまくいかん観光が成り立たんとか聞いてんねん。そやけど瓦礫は変やなって思ってんねん。だって弟が聞いた範囲ではまあいろいろあんねやろけど瓦礫より商売がうまくいかんことに困ってるらしいもん。俺はそいつらの言葉を信じるねん」
母「うんうんそやろと思うわ。ほで最近元気にしとるんかいな?」
私「なんとかやってるで。病院の先生にも活動は素晴らしいから体壊さんようにやりなさいっていわれてんねん」
母「そやで体が資本やからな」
私「んで、母さんこないだ尾瀬行ったいうてるやん。」
母「そやで、尾瀬とかこないだ箱根もいったな。景色きれいやったよ」
私「そやろうな。それツアーか?」
母「ツアーや。いつも行く人らとや」
私「でな、ちょっと心配なことが一個だけあんねん怒らんと聞いてな」
母「うん何?」
私「尾瀬は群馬と会津の境やな。あすこらへん放射能あると思うわ。そやからちょっと注意してな」
母「そうやねんな。わかった。」
私「わし煽るとか、そういうんやないねん。おばちゃん東京におるやん。メールしたら事故のこと政府は教えへんおかしいって怒っててん。そやから東京のおばちゃんが心配やねん」
母「そやな。心配やな。」
私「ワシはみんなの体が心配なだけやねんわ」
母「そやと思うわ。体が一番大事や。あんたも夏バテせんと」
私「はい、親父も母さんも気をつけて」