細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

環境省の災害廃棄物処理に関する提案

本日環境省など関係各官庁に意見メールしました。こちらにも掲載します。

環境省の災害廃棄物の処分に関する提案です。まず第一になぜ受入れが進まないかといえば1.事故前は廃棄物のクリアランスレベルは原子炉規制法などでセシ ウム換算100Bq/kg(年10マイクロシーベルト)であったのに事故後に焼却灰の濃度が1キロ当たり8000ベクレルでも一般埋め立て(遮水措置を行 えば10万Bqまで)が可能になったことが大問題であります。そのような物質は六ヶ所など特殊な施設でしか処理実績がありません。たとえ岩手県での瓦礫が 数十から数百ベクレルであっても既存のクリアランスをオーバーしてしまうでしょうし、量が大きく大気拡散や濃縮灰の管理にかなり技術がいります。さらに広 域の複数核種の汚染は想定されていません。被災地での焼却も心配です。2.1のような放射性物質を含んだ廃棄物は多くの一般自治体で処理実績もなく焼却 炉、処分場の性能も自治体ごとに様々で環境破壊が懸念され広域処理が進まないのは地域エゴではありません。それぞれの自治体が焼却の煙や処分場付近の汚染 や健康被害の懸念があるのは地域住民の生活、農業生産にとって当然のことであります。健康は憲法上国民の権利であります。ここを環境省はよくご理解くださ い。まずクリアランスをもっと妥当な数値にしませんと押し付け合いが加速し日本社会に争いが起きます。各自治体や被災自治体が環境省も交えて、様々な専門 家の意見も加え更なる民主的な検討をしベストの知恵を出し合うべきです。その上で次に瓦礫処理の手法の問題であります焼却埋立は危険であるということがあ ります。環境工学の福本勤氏が懸念提案http://gomitanteidan.blogspot.com/2011/06/20110605-137cs-by.htmlされるように、バグフィルターのセシウム集塵実績は更なる確認が必要であり追加でゼオライト吸着塔などを 敷設せねばならず、また埋め立てに関しても焼却灰を固化し金属製の容器に封入しコンクリートで周辺から遮断し遮水せねばなりません。これらの手法では手間 も輸送や新たな焼却施設建設のコストがかかります。ですから環境省の一般焼却は放射能濃度を上げていることからも放射性物質管理からして汚染のリスクが大 きすぎます。また復興に寄与できずそれを遅らせています。私が提案したいのは東京都市大学の青山貞一氏http://eritokyo.jp/independent/aoyama-fnp10177...html三陸沿岸の防潮堤の部材に瓦礫をつかい、そこを管理型の瓦礫保管場にするとい うものです。移送コストも焼却による大気汚染や濃縮リスクも抑えられます。どの自治体も苦しまず、被災自治体に雇用と瓦礫のより良い利用をもたらします。 もう一つは汚染を洗浄した後の木材などを防潮林の部材にする宮脇昭氏の提案http://www.youtube.com/watch?v=gDOEs2_ONGMであります。これらは復興と防災に寄与し環境や人体の汚染を軽減できるベストの提案だと思います。西日本の自治 体は、東北に安心安全の食材をお届けする大事な支援ができます。どうぞご賢察ください。