細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

昨日ゴダールやロメールのオムニバス『パリところどころ』をみた

今日見たのはゴダールを始めヌーベルバーグの6人の監督のオムニバス「パリところどころ」。フォロワーの方がつぶやくのを聞き付けて見に行った。同志社大学のクローバーホール。雨が降っていたが人は結構来ていた。

パリところどころはパリの60年代の人々、家族や他人同士の関係を短編作品で捉えていた。
私はエリックロメールのある服屋に勤めている男の話が好きだった。
あわてて走るシーンや、殺してしまったと思った人を列車で見かけるシーンなどは怖いけど笑える。
ゴダールも悪くはなかった。しかしひどく殺伐とした関係、というかあれこそ他人同士ということなのかもしれず、フランス哲学の底流にある「他者」というものの温度感を感じる。
残酷だが真実という感じ。
オムニバスのどの作品でも男と女は揉めていた気がする。一作品目は遅れて見れれなかった。
ルーシュの北駅は「運命」とか「死」を感じる感じのやり取りが続いて衝撃のラストという。あのラストとかあんまり得意ではない感じだけど劇画みたいな感じで男もかっこいいし女性も素敵な感じの役者さん。
あと作品の名前は忘れたが子どもがあまりの両親の不仲による喧嘩で結局耳栓をして何も恐ろしいことに気づかずにすごしてしまうというところも怖かった。
しかし無音がずっと続くと心がざわめく。

日程を見ると新ドイツ零年や映画史というタイトルが目をひく。また調子よければ考えておこう。交通費はかかるがただで見れる。同志社のクローバーホールはミニシアターみたいで好感をもった。

昨年暮れは恩師の早すぎる死があり、今年は災害に驚嘆して少し調子を崩して出れないでいたがたまには出て、いろいろ探索するのも健康に良いとは思った。

パリところどころ − 映画作品紹介 http://htn.to/d1rN