細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

しあわせの理由

体調は悪くないがなんとなく不機嫌である。落ち着かないといおうか。
8日木曜日の朝日新聞朝刊で、「自殺防止」に関する提言があり、白夜書房の編集長で、パチンコ必勝法などでヒットを出したことがある末井昭氏も書いた。
その話は壮絶。なのだが、どこか不幸自慢も卑下もなくスゴイ人だなと思った。どんなかたちになったって生きていってるしという感じ。それが母の自殺から、自分の借金苦など、自分のライフストーリーを通してさりげなくかたられていた。不倫でもめて苦しむというのもあった。ドロドロしているのだが語り口は平易で、その中にさらりとメッセージが入っている。ひさしぶりに新聞読んでよかったと思った。

昨日は金曜日。グレッグ・イーガンの「しあわせの理由」というSF短編集の「血を分けた姉妹」という短編を読んだ。ふたりとも同じ感染症にかかっているのだが、姉は生き、妹は死ぬ。なぜなら姉の薬とちがって、妹の薬はプラシーボつまり偽薬だった。新たな感染症に対する(どうもバイオ兵器の流出による)社会的な人体実験、3重盲試験が行なわれていたことを姉は知るという物語。新型インフルの流行ってる昨今すごくリアルな感じだ。
どうもキャメロン・ディアスは「わたしのなかのあなた」というSF小説が原作の映画に出演するそうで、これは姉の臓器移植のためにつくられた妹との関係、家族の葛藤を描いている模様。けっこうSFとか寓話も気になるなと思った。こないだジョージ・オーウェルの一九八四年読んだし。

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)

しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)




昨日見たテレビでは「きらっといきる」も面白かった。あとこの夏台風で河川氾濫や土石流に襲われた佐用町の復興のむずかしさをやってた番組も気になった。


「きらっといきる」では自分のような精神障害者の就労継続支援施設が出ていた。取材されていた本人は話し好きの話下手というのだが、すごくきちんとしゃべっていて、奥さんに先立たれ落ち込んでいた老人の話し相手になるなど、出来すぎと思うくらいだった。その上、彼女募集中であることもさらりという。自分も負けてられんと思い変に焦る気持ちになっていた。
当事者とはいったいなんなんだろうといつも思うがなかなかうまくかけない。こんことは昔介護していて、知的障害の人の当事者運動を見たことがあるので、ずっと気になっているのだ。だがうまく書けない。
このこともマジメに書きたいけど、今日はこのへんで。


※詳しい番組内容はコチラ

http://www.nhk.or.jp/kira/program/past/details/413_rb.html

あとこれも読んでいる。おもろい。

ガンジーの危険な平和憲法案 (集英社新書 505A)

ガンジーの危険な平和憲法案 (集英社新書 505A)