細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

ただわめいている感じ

ことばにすると全然ちがうものになる。

もとの「いいたいこと」があるのかは知らない。
いってみる、いわないでいるということで生じるあらゆる反応が、自分のいいたいことだったのかなと後になり気づく。

人と人の間にある空間は絶望的に遠く
唖然とするほど近い。危険なほどに薄く、誰からも侵されないほど遠い。

雨の降る音が聞える。聞えることだけで
変化を感じる。

変化を感じる何かがある。
それは自分では制御しえない。

逆に自分の意志で聞くことも聞かないことも可能だ。

いつもそのように遠くにある何かが自分である。
気がつくと同時にそこにじぶんが生じる。
驚いてしまう。
驚くべきことが毎日端整に、いくぶんかデタラメに起こっている。

自分を引き受けたくない気がしてきて
時々いろいろなげだして、全てをまるまるうけいれてほしいという虫のいい願望が芽生える。

いくらすごいひとがいて、私のあふれるものをいれてくださろうとしても、それはなにか違うんだろう。

いくら面倒でも重くてもアホでも楽しくても素敵でも
ここにいてキーを打っている人間のやることを引き受けるのは自分だけだ。
自分が何かの入れ物であったのだ。しかし入れ物には中味がそそがれるように、そこに入ってくる何かがないならば、空っぽで満たされる。
空っぽでもかまわないのだが、自分というものは空気や水や、その他さまざまなものからできている。観念というものすらある。逆にいうなら何でも入る。

しかしどうしても自分には実現すべき何かがあるようにまだ思えるのです。それは固有の何かであり、自分の形にそって満たしてほしい、何かを満たしたいとする思いがあるのです。中二病みたいです。

でも中二病よりもっと小さいというか、バカみたいな、ガキみたいな実体のない感じで。
ホントに。そこに言葉があるのかただわめいている感じなのかそういうふうな。そこに目標を置くことが、ひとつには詩を書くということになっているのだと思ったりする。

昔僕の詩に弟が絵をつけてフラッシュにしてくれたやつ。
今日見ていた。
石川武志WEBギャラリートップ