兵庫県立美術館へ
表現主義、キュビズム、シュールレアリスムなどの作品が並ぶ。
メインにはクレーや、ピカソの作品があってミュージアムショップも
そのグッズでいっぱいだったのだが、僕はクレーはもちろん興味深く拝見したのだったが、エルンストや、マグリットの作品に心惹かれた。
しかしデザイン的にマグリットは絵葉書にしやすいのだけれど、エルンストらは奇妙な画風なので絵葉書も関係書籍もなく悲しかった。せめて少しは置いてくれまいかと。
エルンストは、岡本太郎の友人の批評家花田清輝が好きな絵描きだった。
エルンストの子どもの頃、自分の好きな小鳥が死んだ後に、妹が生れたので
人間と鳥を合体させたような絵を描いていた。鳥と人間を切り離してみることがなかなかできなかったと解説に書いてあった。カルロ・カッラの「西から来た少女」やイブ・タンギーの「暗い庭」など知らない作品にも惹かれた。
人間の肉の底には静かな、無機的な力の世界があり、それも人間を支えていると思った。心っていうのは、ドロドロとしたものと思いがちだが、心には意外に静かな、ひんやりした部分があって、そこを感じさせるのかも。
クレーについてはまたかけたらなあと思う。彼は一時チュニジアに行って、大変強い啓示を受けたという。非常にタイトルセンスがある作家だなと思った。また考えてみる。
行きかえりの阪神高速はがらがらだった。