細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

まあだまされたと思って1200円払った

昨日は朝からちょっと頭がこんがらがって、イライラしていた。それで少々疲れたが、定例の精神科の診察日だったので電車に乗っていった。朝から暑い日だった。女性の人びとの着る物がだんだん薄着になっていき、歩いているとドキドキする服装の人が増えてきた。
 電車に乗っているときも浮かない気分だったし病院にいってもなんとなく悲しい感じだった。しかしかわいい感じの看護師さんに血圧を測ってもらったあたりから、ちょっと回復の兆しが。つくづく身も蓋も無いおっさんの私である。

 しばらくして診察。医師に将来の不安とか、困ったことがあるとすぐパニクり疲れることを話すと以下の本を紹介された。


こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳

こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳

 そいで昼飯は月見そばと、おにぎりで安く済ませ、弟の個展へ。

http://www.h4.dion.ne.jp/~scallgo/ishitake/index.html
(サイト内にも今回のではないけどこれまでの作品の一部が見れます)入場無料。深い海の色に心和む。やさしくなった。画廊のおばさんはよく話す人で陶芸をやってる人とも話した。陶芸のMさんは脳梗塞で少し前まで入院していたそうだが、非常に元気。入院中のスケッチブックを見ると入院当初は線が震えていた。

その後、医師に紹介された本を購入するために本屋へ。ついでに

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

購入。

それから近くでやってたから藤城清治の展覧会も見た。ベタな感じもするがなんとなくこころよい雰囲気。しかし会場の居心地は今ひとつ。作品でなく設営に問題ありか。こっちも無料。http://www.seiji-fujishiro.com/nn4/index.html

帰り実家によろうと思ったが電話つながらず。オヤジはケータイが無い。ということで自宅へ戻る。電車の中でさっき買ったマンガを読んだら凄く面白く、晩飯は気合いが入ってしまった。晩飯もうまそうなマンガだが、心の細かい動きがコメディまぜてえがかれており素敵だ。

夜救急車が自宅付近に止まる。何だったんだろう。

「こころが晴れるノート」昔ならこんな本眉唾だと思っていた。それは病気が重すぎたらこういう類の認知療法は、ちょっと読むのが厳しいから。しかし病気が楽になってきたもののポジティブシンキングとネガティブシンキングの振り子運動から脱出できない私にはいい薬になりそうなので、先生にだまされたと思って読んでみよう。親父が後で電話してきてそのことを話したが、物入りだねえと皮肉をいわれる。いいも〜んだ!

障害年金の受給が継続のようで一安心。

以下大野裕の本の引用。

このように悲観的な考えのために行動や気分がマイナス方向に進んでいくのは、Aさんに限ったことではありません。
認知療法の説明のところでお話しましたように、ストレスがたまっているときには、わたしたちはひとつの考え方にとらわれるようになります。
そうなると、気持ちは楽になりませんし、効果的な解決法は見つけられません。
そのようなときには、まずマイナス思考の悪循環を断ち切る必要があります。
そうはいっても、単にプラス思考をすればよいというわけではありません。
掃除が十分にできないことで「主婦として失格だ」と考えて自分を責めているAさんに、何の根拠もなく「少々汚しても目立たないので、かえって楽でいい」とプラスに考えるようにすすめても、「そんなこと考えられない」と言われてしまうでしょう。

認知療法は、マイナス思考をプラス思考に変えるのが目的ではありません。
問題解決に役立つような現実的で柔軟な考え方ができるようになるのが目的です。
そのために認知療法では、気持ちが動揺したときに頭に浮かんでいる考えやイメージ(自動思考)に注目して、それを現実的に変えていくようにします。


この本にも書いていたようにも思うが、おそらく苦悩自体の意味をこの本は否定してはいないのである。苦悩しても動けていれば問題が無い。苦悩は心の栄養の一つだ。しかし苦悩しすぎて自殺とか、苦悩しすぎて動けなくなり有余年とかになり、危険な状態になるのを防ぐのである。
また考え方を変えればオールOKとは全然言ってなくて、環境を変えなければどうしようもないケースは多くそれをなんとかすることも否定していない。むしろ推奨している。そのために、具体的な考え・対処が可能なように、頭のもやもやの雲を払う方法の一つとして認知療法があるといっている。意外と仏教の苦の根源にある妄念による歪みをマシにして苦を減らすといっていることと変わりが無い様に思う。


私もまた動けずに苦しんで有余年なので、精神症状が減った今でもその動けなさはなかなかしぶとい。そろそろ重い腰を上げる準備くらいかと思う。毎日びくびくなんだけど。時間を持て余した時に読むくらいがプレッシャーが無くてよいかもしれぬ。自分でやってみる項目シートがあるんだけど。

まあ霊感商法や妙な宗教のビデオで金取られるよりは全然ましだと思う。まあだまされたと思って1200円払った。