蟻塚みたいな写真の思い出
知人が京都国立近代美術館に行ってきたようだ。今ユージン・スミスの写真展らしい。
ユージン・スミスはマグナム・フォトにいたらしい。マグナムで思い出したのがもうかれこれ何年前だろう、ある写真集を読んだのを思い出そうとしていた。その人がたしかマグナム所属ではなかったかと。で、こう蟻塚みたいに人が崖にむらがっていて、それが全員労働者でという映像を思い出した。で、マグナムのホームページに行ってみたり、いろいろしていた。それで、アマゾンで検索していたら、やっと出てきた。セバスティアン・サルガードでした。
確か8年くらい前かなあ。なんかの新聞評で知りました。で、地元の図書館に借りに行きました。「人間の大地―労働」というタイトル。様々な労働の現場を撮影している。原題はWorkers。こっちのほうがいいね。でも日本語に訳すと「労働者」とかなるのかな。laborって言葉もあるけれど。「働いてる人」とかそんなのではだめかな。この写真集自体がすごく強烈な問い自体を写真で示しているようで。写真で、すごく驚いたはじめての経験でした。
そのころ介護労働を始めた頃で、そういうのもあって、よく覚えているのかな。燃え尽きる前のはりきった時期でしたし。でも、この写真集はヒューマニズムが出発点だとしてもどうしてこうなっているのかをクールに重厚にささやいている感じでした。モノトーンですし。本も重かったです。なんか黙示録的なこわ〜い感じもします。
最近鎌田慧の「自動車絶望工場」も読み始めています。これは蟹工船より近い時代ですし…こっちもはやってもおかしくないのにな〜別にイデオロギー云々以前にしんどい、辛いをどう考えるかってことがあるのだと思う。でも、なんか「黙って働け」みたいな人に言い返せないから理論武装する面もある気が…むずかしいな。。
- 作者: 鎌田慧,本多勝一
- 出版社/メーカー: 講談社
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Sebastião Salgado(セバスティアン・サルガード)
たぶん他の写真集のやつも入れているんでしょうね。かっこいい。
(他に特番もありましたが、リンクしなかったです。これはどこの国の放送かな。ポルトガル語かな。NHKとかでやってくれないかな〜Workersの特集みたい)
- 作者: セバスティアンサルガード,Sebastiao Salgado,今福龍太
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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- メディア: 大型本
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