細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

読書

松岡正剛のポランニー評を読む

松岡正剛はK・ポランニーの仕事について大づかみにまとめている。http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1042.html以下は上記サイトの引用であり、ポランニーの著書「個人的知識」及び「暗黙知の次元」のポイント説明である。 このなかでポランニーが強調し…

本日

天気よく、しかし様々疲れているのかもうひとつ虫の居所がよろしくない状態である。 けれども昼ねしたら、なんとなく焦燥感はマシになった。この焦燥感というのがやっかいで、なかなか対処が難しい。しかし友達から年末の忘年会のメールが来たりしてそれがう…

ノーフューチャーだからって

勝ち負けから降りる生き方作者: 二神能基出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2009/10/30メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 15回この商品を含むブログ (5件) を見る読了した。純粋力作者: 末井昭,村井守(銀杏BOYZ)出版社/メーカー: ビジネス社…

昨日から

読み始めたものノモンハン戦争―モンゴルと満洲国 (岩波新書)作者: 田中克彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/06/19メディア: 新書購入: 5人 クリック: 52回この商品を含むブログ (41件) を見る前買ってたが昨日読み始めたらすごいと思って。あれは「事…

ゴリララくんのコックさん

以前からお世話になっている絵本作家のきむらさんにお会いしたらうれしい新作をいただきました。 http://www.ehonkan.co.jp/new_book/176.htmlゴリラのコックさん=ゴリララくんがちくわの穴にありえないような取り合わせの食材を詰めて出すという、ちくわ好…

新刊チェック

金もないのに本屋に行って新刊チェック。 いくつか気になるものが。。幸福論――“生きづらい”時代の社会学作者: ジグムントバウマン,山田昌弘,高橋良輔,開内文乃出版社/メーカー: 作品社発売日: 2009/10/31メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 88回この商品を…

ドラマの不毛地帯をみたら/祖父の

・不毛地帯 瀬島龍三がモデルだったかなと思い出し瀬島龍三―参謀の昭和史 (文春文庫)作者: 保阪正康出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1991/02メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 24回この商品を含むブログ (21件) を見る今日これを買ってきてしまった。どう…

しあわせの理由

体調は悪くないがなんとなく不機嫌である。落ち着かないといおうか。 8日木曜日の朝日新聞朝刊で、「自殺防止」に関する提言があり、白夜書房の編集長で、パチンコ必勝法などでヒットを出したことがある末井昭氏も書いた。 その話は壮絶。なのだが、どこか…

宮武外骨『面白半分』より

明治から太平洋戦争後まで活躍したジャーナリスト宮武外骨。 政治批判もマメ知識も、いたずら書きもある。 こないだそんな本をいつも本を売りに行く古本屋で買ってきた。 いつも世話になってるというのもあるし。 (問) 俗に泣く児は育つと言うのは本当です…

1984

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/07/18メディア: 文庫購入: 38人 クリック: 329回この商品を含むブログ (323件) を見る最近これ読んでる。すごくいい。全体主義とかディスト…

覚せい剤のこと―田中小実昌・野坂昭如対談

最近読んでいる田中小実昌 (KAWADE夢ムック文藝別冊)出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/04/08メディア: ムック購入: 2人 クリック: 75回この商品を含むブログ (9件) を見るに戦後すぐの新宿の様子が出てくる対談があった。 時代も変われば恐ろしく…

田中小実昌/物そのもの

本日はデイケア参加。柔軟やエクササイズの日。人数がたくさん。身体を動かすのは良い。さて先日http://d.hatena.ne.jp/ishikawa-kz/20090801の続き。田中小実昌 (KAWADE夢ムック文藝別冊)出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/04/08メディア: ムック…

昨日のエントリにかけていた視点

昨日のエントリ片倉信夫再見―あのころの私と - 細々と彫りつけるを読むなら、苦労や、困難ばかりを強調しているようで少し反省している。実は自閉症や広く発達障害について、そこに「可能性」を発見する人たちもいる。その意見も紹介しておかねば、公平では…

火星の人類学者を読んでいて

火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)作者: オリヴァーサックス,Oliver Sacks,吉田利子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/04メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 129回この商品を含むブログ (104件) を見る *サックスの姿勢久…

片倉信夫再見―あのころの私と

昨日のエントリ火星の人類学者を読んでいて - 細々と彫りつけるの続きである。 自閉症なんか怖くない―低機能広汎性発達障害者とのつきあい作者: 片倉信夫出版社/メーカー: 学苑社発売日: 2001/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブロ…

暑めの風呂

もう一週間以上更新していませんでした。先週はデイケアで2回も卓球しました。一度目の時に、久しぶりに勝てそうだったのに負けてしまい、今度は「勝ちたい」という気持ちがめらめら湧いてきたのです。で、近くの障害者のスポーツセンターみたいなところで…

めずらしく夜更新

今日よんでたもの。火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)作者: オリヴァーサックス,Oliver Sacks,吉田利子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/04メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 129回この商品を含むブログ (104件) を見る生…

したたかに、愚直に

出かけてきた。今外は曇り。差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)作者: 辛淑玉,野中広務出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2009/06/10メディア: 新書購入: 9人 クリック: 232回この商品を含むブログ (122件) を見る上を移動中に読了。 辛…

時を旅した忘れ物

古本屋発見。郵便局、銀行といったあと見つけた。店主はスキンヘッドにがっしりのこわいおっさんだが、現代詩手帖のバックナンバー発見。なんと俺の生れた年。巻頭、谷川俊太郎、2番北村太郎、3番忘れた、4番天野忠…なんというオールスター。。 で、ピン…

啄木さんすんばらしき

いたく錆びしピストル出でぬ 砂山の 砂を指もて掘りてありしに 空家に入り 煙草のみたることありき あはれただ一人居たきばかりに 打明けて語りて 何か損をせしごとく思ひて 友とわかれぬ どんよりと くもれる空を見てゐしに 人を殺したくなりにけるかな い…

シベリア抑留関係で

ブックマークしてて、紹介しておきたい記事があった。 はてなブックマーク - シベリア抑留死4万6300人の名簿、自費出版大賞に : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)シベリア抑留についておさらいしておこう。簡単に言うと、第二次世界大戦当時、…

真面目な顔。面白い顔。―私と暮らしと言葉と

http://gogen-allguide.com/ma/majime.html はあそうか。真面目って顔つきのことなんだな。 何しろ「面目ない」の面目があるからな。 意味としては眼だけぱちぱちしている感じで。 近世は「真面目な」顔って、なんかつまんない顔になったんだな。 面白いとい…

午後

昼寝した。うっすら汗をかいている。曇り。 コーヒーを飲みながら以下を読む。 馬場靖雄:社会システムの複雑性と統一性#1 文学における比喩の概念と似た話だ。 またこういうことをこういう難しい言葉ではないが昔からかんがえてた気もした。 とうとう梅雨入…

トム・ソーヤーの冒険

昨日からトム・ソーヤーの冒険を読み始めている。ちっさいころ、読まなかった。最初はなんとなくつまんない気もしたのだが、すごく読ませる。子どもの生活や考えそうなことがいっぱいで、あまりそんないたずらをしないほうだったから面白い。 マーク・トゥエ…

訃報

中島梓(栗本薫)氏が泣くなられた。56才だという。うちの母親より若いな。 http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009052701000400.html僕は栗本薫での活躍にはあまり関心がなかった。他方、中島梓名義での「夢見る頃を過ぎても」や「コミュニケーション不全…

ルソーと子ども

最近知ったのだが、ルソーの経歴はすごい。ジャン=ジャック・ルソー - Wikipedia僕はルソーはちゃんと読んだことはない。でも、これを見ると、自分を売り出そうとして必死に活動。あとは流浪・亡命と喧嘩、批判との戦い、女性遍歴。激しすぎる人生。特に奥…

信頼を考えるの続き

http://d.hatena.ne.jp/ishikawa-kz/20090512/1242117476の続き。 気になるのは、彼が高度な合理性と非合理性の綾を使いながら、「スゴイ人への感染」といっちゃうところ。重松清の短編「青い鳥」についてこういうのだ。 主人公の先生は強度の吃音です。その…

信頼を考える

日本の難点 (幻冬舎新書)作者: 宮台真司出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/04メディア: 新書購入: 28人 クリック: 233回この商品を含むブログ (228件) を見る本日昨日に続き暑い。宮台真司『日本の難点』をこないだ、へこたれたような、批判を書いた。相…

It's OK to be who you are.―森巣博「越境者的ニッポン」を読んだ

越境者的ニッポン (講談社現代新書)作者: 森巣博出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/03/19メディア: 新書購入: 3人 クリック: 45回この商品を含むブログ (19件) を見る 森巣博の本は食わず嫌いで読んでいなかったが、今回直感がひらめいて読んでみたら面白…

どうでもよかったり、かけがえがなかったりする人間

帰ってきたら岩波文庫のショーペンハウエルをふと取り出して1番目のエッセー「我々の真実の本質は死によって破壊せられえないものであるという教説に寄せて」だけ読んだ。書名「自殺について」。最近、鬱々した日記なので、やおらこの人は死んでしまうのか…