細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

詩について色々

お知らせ―寺西氏のこと

詩のサイトにポエニークというサイトがあります。けっこう老舗です。そこに詩誌評のコーナー(4wheel)がありまして北爪満喜さんが担当されてます。先日、そこでtab10号掲載の拙文について触れてくださいました。大変ありがたいと思いまして、みなさんにもお…

いやではない、けど、やっぱりイヤかもしれない―鮎川信夫を読む②

カズオ・イシグロと併行して「続・鮎川信夫詩集」を読む。こないだ声に出して「秋のオード」とか「落葉」詠む。非常に感動する。 とはいえ、この詩集にはどこか投げやりな口ぶりがある様な気がして気になっている。 されど、気になるフレーズがいくつか。鳥…

いかんともしがたいが、いやではない―鮎川信夫の詩から

帰心鮎川信夫木を伐り倒す男らしく 空をいくらか明るくした それから人に会わない 背をこごめて街中で生き 手と膝をついて歩くこともあった いまでは腰がいたむ 空はいつもくもっていて 男はしきりに還りたがった 鮎川信夫はなんとなく敬遠していた詩人の一…

京都行き

昨日京都に行ってきた。詩の朗読イベント「言鳴」に。下長者町通と油小路通が交差する地点あたりのカフェことばのはおとが会場。 ココナッツカレーうまい。西岡兄妹の手づくりマンガがあってびびる。町屋意外と涼しい。外は夜なのに盆地特有の蒸す感じ。ユン…

33年後の岡真史、おれ34歳

さいきん岡真史の名をネット上で目にすることが何度かあった。彼は12歳で投身自殺したという少年で僕より一回りくらい上である。かれが亡くなったとき、僕は1歳であった。 知り合い2人の日記で岡真史の名を見たのだ。それで妙に気になって、昨日本屋に岡…

以前某所で書いたものを貼ってみる(許せない時に−石原吉郎の言葉から感じたこと)

冒頭にまず詩人石原吉郎の言葉を置く。人間が蒙るあらゆる傷のうちで、人間によって背負わされた傷がもっとも深いという言葉を聞きます。私たちはどのような場合にも一方的な被害者であるはずがなく、被害者であると同時に加害者に転じうる危険に瞬間ごとに…