細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

社会福祉

原発事故の、健康管理調査は怪しく、こども被災者支援法はまるで骨抜き

以下の記事をまず。 「健康調査」名称見直し検討 「人体実験」と批判絶えず東京電力福島第1原発事故に伴う県民の健康 状態を調べる「県民健康管理調査」について、 県は2日、名称見直しを検討することを明らか にした。 原発事故当時の全県民約205万人…

キエフ病院の子供たちー原発事故がもたらしたもの

イタリアの医療従事者がキエフで子供たちの重症の疾患に医療支援をしている様子です。 人口は減少しているのに、子供たちの重症の障害は減っておらず被曝の影響は明らかではないかとはっきりおっしゃっています。 障害による死亡率もきわめて高いようです。…

弱者を襲う原発事故-辛淑玉氏の演説から

この報告は大変重要だと思いました。原発事故で、社会的に力のない人々はどのような二次的・三次的な被害に見舞われるのか。なかに「避難しなくても怒られ」「避難しても居場所がなく」「戻ってきたら戻ってきたで非難される」というような箇所がありました…

11月に国連が福島などの地域で「健康に対する権利」の調査を実施

ヒューマンライツナウという国際人権団体のページで 以下の記事を見つけました。 ヒューマンライツナウの危機認識は全く正当なものだと思います。 福島・11月に、国連「健康に対する権利に関する特別報告者」が来日、原発事故後の放射能影響下にある、子ども…

貧困と剥奪と原発事故と

最近社会保障や社会福祉の記事を書いていなかったので書くことにします。 いい記事を読んだからです。後半、原発事故へつなげようと思いますがうまくつながっていないかもしれないです。 *生活保障の仕組みをよく知ることで働き方、働かせられ方を変えるき…

菅谷昭『子どもたちを放射能から守るために』

子どもたちを放射能から守るために作者: 菅谷昭出版社/メーカー: 亜紀書房発売日: 2011/05/31メディア: 単行本購入: 22人 クリック: 227回この商品を含むブログ (8件) を見る 人体の被曝の実態について、被ばくを避ける方法について啓蒙書的に平易に書かれた…

この社会の構成のされ方・分断のされ方-lessorさんの日記と高森明氏の日記から

lessorさんのはてなダイアリーを読んでいたら、高森明という人のブログ記事が紹介されていた。 lessorさんの記事→本当のオルタナティブ - lessorの日記 言及されている高森明氏の記事→グレーゾーンへ(16) 普通学級の呪縛�@ 森口奈緒美の問題提起 グレー…

きちがい扱いされたくないことと精神障害として自分の苦痛に言葉をあたえることの違いなど

タイトルに書いてある通り、この二つが混同されているというか、自分も他の人も混乱しているとしか思えません。この二つが簡単に分けれないものだとしても、これは非常に問題のあることだと思います。 けれど無理からぬことでもあります。「きちがい」扱いさ…

続・限られた力で何ができるか−ICFの紹介というか自分の勉強メモ

承前 限られた力で何ができるか。 - 細々と彫りつけるの続きです。 ちなみに今桑田真澄投手の本を読んでますがトレーニングを変えるだけでなく自分のいろんなやり方を工夫したり大変な作業です。彼はスキャンダルでマスコミに叩かれたとき「死」まで考えたこ…

「よくないものなのにそれを必要としているとすればその意味は何か」−石川良子『ひきこもりの<ゴール>』読了

ひきこもりの〈ゴール〉―「就労」でもなく「対人関係」でもなく (青弓社ライブラリー (49))作者: 石川良子出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2007/09/22メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 144回この商品を含むブログ (27件) を見る私はこの本を読んでよかっ…

スティグマを思い出す

ひきこもりの〈ゴール〉―「就労」でもなく「対人関係」でもなく (青弓社ライブラリー (49))作者: 石川良子出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2007/09/22メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 144回この商品を含むブログ (27件) を見る図書館で上の本を借りてき…

お前の心の病です

詩を書いているからといって、実際詩作品を読むばかりではなく、それは詩に関心があまりない人よりは読んでいるのかもしれないが、それは野球好きは夏はナイターを見るけどそうでない人は見ないってことと同じなのかはわかんない。実は大学に入る前志望する…

精神科医療と医療者の臨床的位置取り、あるいは患者の位置取りについてのわたくし的考察

カウンセリングに行ってきました。かれこれ9年。ひとが聞いたら呆れるような年月かもしれないです。そして自分自身もずっとこの「心理療法」というものと自分との関係が意味あるものなのか考えてきました。 かかりつけの精神科の医師は、もちろん診察や面接…

方法とアプローチ

メモとして。ソーシャルワークについて社会福祉士の通信教育や試験勉強の時から、折に触れて拝読していたcricket's eye氏のブログから参照する。 http://emanote.halfmoon.jp/emanotes/2010/01/post_217.html ソーシャルワーク教育、特に実習教育で感じる違…

エコノミーの次元としても、公的な次元としても、そして近くにいる隣人の問題としても

最近はいわないのかもしれないが、以前介護職をしているとき、よく誰かにあなたはどんな仕事をしていますかと訊かれると「いま介護してます」と答えた。そう答えると相手は「大変ですね」とか「立派なお仕事ではないですか」ということが多かった。 もちろん…

ワーカー

1月6日は誕生日だったが、日記が7日になってしまった。昨日は自殺のことについて書いた。 今日は、デイケアに出初?して、久々にワーカーに今後のことを相談した。年末に医師にバイトが出来るといわれて、それがうれしかったりしかし負担だったりしたり、…

自殺について

最近は、死にたいとか、この世や人の世界から消えてしまいたいと思わなくなった。でも、5年くらい前までは、そういう衝動や思いが、断続的に吹き上がってきていた。 なぜそういう思いが今はないかわからないが、いくつか福祉や医療や家族や人間関係での支え…

岡村重夫の講演「地域福祉の思想」その1を読む

少し古いものだがたいへんおもしろい。Page ON/サービス終了のお知らせまず基本としてここをおさえることは現下の社会構造におけるセーフティーネットの危機を考える際に今も重要である。 保護事業の処遇原則は、回復的処遇の原則といいます。回復的処遇の原…

デイケアの料理プログラムについて

土曜日は実は頭が大混乱してへとへとだった。しかし昨日ゆっくり休んだから今日はデイケアへ行けた。料理であった。 料理プログラムは昔は苦手だった。僕はイラチな上に、家で料理を作るので、他の人がいろいろ手間取っているとついイライラしていた。しかし…

いやまあ

神奈川県社会福祉協議会が「福祉のしごとフェア」を横浜文化体育館で開いた。求人する103の福祉法人とハローワークなどが出展、来場者は249人だった。 http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20091128dde041070035000c.html 3Kとかの要素も…

社会参加と暴力―id:ueyamakzkさんに触発されて

id:ueyamakzkさんが臨床上の技法論としての、「身近な民主主義」 - Freezing Pointのエントリで語りかけて下さった。それはとてもうれしかった。のだが、それも束の間考えてみるなら私自身「「コミュニティや親密圏の民主化」は、どういう技法的媒介項に基づ…

しあわせの理由

体調は悪くないがなんとなく不機嫌である。落ち着かないといおうか。 8日木曜日の朝日新聞朝刊で、「自殺防止」に関する提言があり、白夜書房の編集長で、パチンコ必勝法などでヒットを出したことがある末井昭氏も書いた。 その話は壮絶。なのだが、どこか…

出てくるもの、失せるもの

●出てくるもの家に帰ったらなつかしいものが出てきた。 それは知的障害者グループホームの世話人(正職員)時代の覚書ノートである。 メンバーさんのことは基本的にプライバシーなので言及できない。ただある時期は週三日宿泊勤務し、その上午前勤務を一回、…

典型的な排除の構図

アジア太平洋地域アディクション研究所よりhttp://www.apari.jp/hoshaku/naze.htm 以下引用。 薬物問題に対する日本の取り組みは、欧米に比べ20年以上遅れているといわれ、さらには民間の薬物問題に関する社会資源の絶対的な不足はアジアでも最低レベルにあ…

覚せい剤のこと―田中小実昌・野坂昭如対談

最近読んでいる田中小実昌 (KAWADE夢ムック文藝別冊)出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/04/08メディア: ムック購入: 2人 クリック: 75回この商品を含むブログ (9件) を見るに戦後すぐの新宿の様子が出てくる対談があった。 時代も変われば恐ろしく…

使えそうなネットの資料サイトをみつけた。

障害保健福祉研究情報システム(DINF)- 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するための情報サイトやってみよう。障害者各法1条読み比べ。いや社会福祉士の試験のとき覚えたのだけど忘れたとこもあって。 ◎障害者基本法 第一条 (目的) この法律は、障害…

昨日のエントリにかけていた視点

昨日のエントリ片倉信夫再見―あのころの私と - 細々と彫りつけるを読むなら、苦労や、困難ばかりを強調しているようで少し反省している。実は自閉症や広く発達障害について、そこに「可能性」を発見する人たちもいる。その意見も紹介しておかねば、公平では…

火星の人類学者を読んでいて

火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)作者: オリヴァーサックス,Oliver Sacks,吉田利子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/04メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 129回この商品を含むブログ (104件) を見る *サックスの姿勢久…

片倉信夫再見―あのころの私と

昨日のエントリ火星の人類学者を読んでいて - 細々と彫りつけるの続きである。 自閉症なんか怖くない―低機能広汎性発達障害者とのつきあい作者: 片倉信夫出版社/メーカー: 学苑社発売日: 2001/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブロ…

デイケアについて考える

デイケアで最近調子を崩した人がいたが、だいぶおちついてきたので安心した。医療スタッフや職員さんによる尽力もあったことかと思うが、それと同時に、調子をくずしてから送り迎えに来ているご家族や様々な人の力がはたらいたのだと思う。 もちろんデイでも…