細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

思索

松井知事、大阪府、市町村、瓦礫埋め立て処理をめぐるトライアングル

2012/01/18「大阪府域における東日本大震災の災害廃棄物処理に関する指針」説明会IWJ-OSAKA http://www.ustream.tv/recorded/19838481 1時間57分頃質疑応答に注目してほしい。以下に抜き書きする。 箕面市:箕面市です。えとちょっと何点かご確認をさせて…

災害、言説空間の閉塞、それらの取扱い諸々

私は長らく病気で活動範囲が狭く、ネットや間接媒体で調べることが出来る程度なのであるが、それでも311に起きた大地震の巨大さに震撼され続けている。大阪の人間だからたくさんは心配しなくていいと思う時もあるし数字的にはそうなのだが、さすがに3〜…

うまいまとめはないけども滅びの道に陥らないために

現在の政府が行っていることは要約すれば簡単なことです。行っていることというか、反対に行っていないことつまり不作為です。 行っていることでみれば、いくつかあります。しかし行っていないことがより強力なメッセージとなって私を、そして多くの方々を絶…

坂部恵、合田正人

お出かけしたり買い物したりしていた。 疲れた。しかし意外と体の動きはよい。昨日今日、読み終えた本をメモとして挙げておきたい。かたり―物語の文法 (ちくま学芸文庫)作者: 坂部恵出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/02/06メディア: 文庫購入: 2人 ク…

坂部恵『かたり-物語の文法』

かたり―物語の文法 (ちくま学芸文庫)作者: 坂部恵出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/02/06メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (20件) を見る読んでいる。難しい、解釈学的な物語論。だけど面白い。今のところ参照されている論…

私のプラクティス、世界がどのように病んでいるか。

あたしはフリーターでもあれば無職でもあれば病人でもあればおっさんでもあれば、誰かにとっての友人でもあれば、ただの通行人でもあればお客さんでもあれば、という形で多くの役割や形を毎日生きている。 逆に言えばそれ以外ではない私みたいなものがあるの…

限られた力で何ができるか。

昨日上山和樹氏(id:ueyamakzk)のはてなダイアリーをブクマしたら、id:lotus3000氏よりIDコールを頂きました。 http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20101214で、この問いについて考えてみたいと思ったのですがけっこう難しいです。 の…

民主主義に必要な要件は本当はごくわずかである。あらゆる人が更地から考えるということである。

あまりうまく書けないがPTSDや心的外傷あたりについて考えたいと思っている。その中核には経験の語りがたさ、語れなさみたいなものがあるだろう。 つまりそれは発語すること、主張というつまり自分の考えや立場を表明するという政治的な身振りをたちまち困難…

愛するものが…-詩という境位の不安定性 

作品に、あるいは詩に固着することはできない。それは「新しい作品を作り続けなければならない」という当為を指すのではない。むしろ、詩は、詩と名指されるから不便なのだが、それ自体がその人が発語するという、当たり前でありながら、困難なことを行なお…

マルクスの経済学哲学草稿メモ

経済学・哲学草稿 (光文社古典新訳文庫)作者: マルクス,長谷川宏出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/06/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 47回この商品を含むブログ (25件) を見る マルクスの経済学哲学草稿をかなり読んだ。あともう少しで終わるわけ…

恐るべき旅行記

このページを今日見ていた→KIDDofSPEED - GHOST TOWN - Chernobyl Images - Kidofspeed - Elena このページはエレナという女性が、チェルノブイリ原発事故で汚染された地域をバイクツーリングする記録であり、そこで撮られた写真から構成されている。ショッ…

土用の丑の日(昨日)のツイートで自分がいいなと思ったものを選んでまとめてみた(笑)

いわゆる詩人が存在するのではない。posted at 15:35:20人をある固定した実体として想定すると間違う。肉体を固定化したものとしてみる向きもあろうが、やはり肉体は可変性みたいなものを源泉にしている。宿命として「死」があるのだが、その「死」は日々そ…

そこで互いが「出会っていた」かどうかを-名越康文氏の記事から見えてきた倫理的な問い

精神科医の名越康文氏の3年前の週刊医学界新聞の記事医学書院/週刊医学界新聞(第2727号 2007年04月09日)非常に読み応えがあった。医療という世界が抱える矛盾を主に人である限り免れない「死」と「関係性」から説き起こしている。 名越氏自身が子どもの頃か…

「心の文法」を読む―痛みの体験構造や、医療の背景にあるものを考えてみた

心の文法―医療実践の社会学作者: 前田泰樹出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2008/12メディア: 単行本 クリック: 28回この商品を含むブログ (36件) を見る読了した。 これからごたごた感想を述べることにする。拙文お許し願いたい。なかなか感想がまとまらない…

過渡的な考察-存在の場所と責任

他人の言葉から学ぶことは多い。しかし自分の血肉で学んだことや感じたことを言語化したり、何かにしていくことがもっと大事。 さらに思うのは、自分の言葉は自分で所有できなくて、それはなんども語りなおされるしかないんじゃないかってこと。 言葉は辞書…

より様々なものをみながら生き地獄的なものも想定に入れなきゃこれからの人間はやっていけないことになるんじゃないかなって

ひとりひとりの人間には使命があるという考え方はどこから来たのかはわかりません。が、しかし世界に放り込まれて誰がそういう使命を与えているのかそれが使命なのかは別として「ほら生きてみろ」ってことになっているわけですからどんな親の元に生れようが…

スティグマを思い出す

ひきこもりの〈ゴール〉―「就労」でもなく「対人関係」でもなく (青弓社ライブラリー (49))作者: 石川良子出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2007/09/22メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 144回この商品を含むブログ (27件) を見る図書館で上の本を借りてき…

と思うんだ最近

とにもかくにも自分を台無しにするようなことはしたくないなと思う。命がけで戦うというのはカッコいい言い方だし、そういう気概をもう必要はある。しかし無理に力を入れずとも解決できるなら、泥まみれにならなくてもよいし、自分が惨めにならずに戦うやり…

方法とアプローチ

メモとして。ソーシャルワークについて社会福祉士の通信教育や試験勉強の時から、折に触れて拝読していたcricket's eye氏のブログから参照する。 http://emanote.halfmoon.jp/emanotes/2010/01/post_217.html ソーシャルワーク教育、特に実習教育で感じる違…

日常と科学

昨日、「日常を科学することが大事なのだ」という昔大学の授業で聞いた言葉を書きました。日常や暮らしは経験や勘といったものが幅を利かせたりするものと思われがちです。 けれど、そういう部門にこそ「科学」というのは必要ではないかと思うのです。しかし…

岡村重夫の講演「地域福祉の思想」その1を読む

少し古いものだがたいへんおもしろい。Page ON/サービス終了のお知らせまず基本としてここをおさえることは現下の社会構造におけるセーフティーネットの危機を考える際に今も重要である。 保護事業の処遇原則は、回復的処遇の原則といいます。回復的処遇の原…

精神の構造化、組織化としての文書化

自分の気持ち、心、それを組織、構造化させる方法として①これにはドキュメント=文書として保存するという方法がある。 文書(ぶんしょ、もんじょ)は、参照されることを前提として記録される情報である。一般にはぶんしょという。もんじょという場合、特に…

裕也登場

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091127-OYT1T0080...今まで内田裕也が選挙に出たりすると、ドクター中松とかと同じオモシロ泡沫候補みたいな感じで処理していた自分がいた。 しかし今回の内田裕也の「事業仕分け」を見守る様は、もっといい感触が…

社会参加と暴力―id:ueyamakzkさんに触発されて

id:ueyamakzkさんが臨床上の技法論としての、「身近な民主主義」 - Freezing Pointのエントリで語りかけて下さった。それはとてもうれしかった。のだが、それも束の間考えてみるなら私自身「「コミュニティや親密圏の民主化」は、どういう技法的媒介項に基づ…

曲げすぎると変になる

詩は夜の12時を越えたら、書かないようにしている。数年前までは書いていたような気もする。しかし、やはり昼書いたほうがいいなと思うようになった。 夜は感覚は一種独特になるのだが、朝見直すならひどい詩や文章のことが多い。 別に夜中に書いててもい…

ボーダーランドステイト

松岡正剛は内村鑑三「代表的日本人」の書評で興味深いことを書いている。 しかし一方で、内村はサムライの精神をもって世界に対峙しつづけようとした。『代表的日本人』の「あとがき」にはこんな文章がある。「たとえ、この世の全キリスト教信徒が反対側に立…

田中小実昌/物そのもの

本日はデイケア参加。柔軟やエクササイズの日。人数がたくさん。身体を動かすのは良い。さて先日http://d.hatena.ne.jp/ishikawa-kz/20090801の続き。田中小実昌 (KAWADE夢ムック文藝別冊)出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/04/08メディア: ムック…

デイケアについて考える

デイケアで最近調子を崩した人がいたが、だいぶおちついてきたので安心した。医療スタッフや職員さんによる尽力もあったことかと思うが、それと同時に、調子をくずしてから送り迎えに来ているご家族や様々な人の力がはたらいたのだと思う。 もちろんデイでも…

文学について

なんとなく昨日ある方と言い合いをしてしまったからか、ささくれておる。一昨日からかなり暑いので、ちょっとなにかが燃えている感じである。今日はマシだ。まあそういうことと関係ないかあるかわからないが、私は時々自分が「呪われている」のではないかと…

帝国と「愛」(下のエントリにくっついていましたが加筆して独立のエントリにしました。)

なぜかマイケルやスティービー・ワンダーの歌を聴いていて、今の状況と絡むものを感じもした。ウィグル人の抗議に対する漢民族や、中国政府の暴力あるいは日本での地方自治という名の知事のむき出しの覇権争いと政府与党のその利用を見ると、露骨な植民地主…