細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

学問

河本英夫『飽きる力』読了

飽きる力 (生活人新書 331)作者: 河本英夫出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2010/10/07メディア: 新書購入: 8人 クリック: 56回この商品を含むブログ (18件) を見るオートポイエーシス研究で有名な河本英夫さんの本。 しかし難解なシステム理論とか…

チャレンジする人を静かに応援する、恩着せがましくないまなざし―【読了】松井彰彦『高校生からのゲーム理論』

高校生からのゲーム理論 (ちくまプリマー新書)作者: 松井彰彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/04/07メディア: 新書購入: 74人 クリック: 736回この商品を含むブログ (43件) を見る深い見識を随所に感じさせる。数学の苦手な私でも読める。実例を分析…

梅森直之編著『ベネディクト・アンダーソン グロバリゼーションを語る』光文社新書読了

ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る (光文社新書)作者: 梅森直之出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/05/17メディア: 新書購入: 47人 クリック: 569回この商品を含むブログ (104件) を見る第一部は2日間行われたアンダーソンの講演録…

益田勝実氏逝く

ちくま学芸文庫が出始めた頃そこに並ぶ本は20代の私にはあこがれだった。背伸びして眺めたり、赤坂憲雄氏の本を手に入れたこともある。それを思い出す。「火山列島の思想」という本があり私はそれを時々気にしていた。お金が乏しく図書館で借りたりしたも…

お前の心の病です

詩を書いているからといって、実際詩作品を読むばかりではなく、それは詩に関心があまりない人よりは読んでいるのかもしれないが、それは野球好きは夏はナイターを見るけどそうでない人は見ないってことと同じなのかはわかんない。実は大学に入る前志望する…

精神科医療と医療者の臨床的位置取り、あるいは患者の位置取りについてのわたくし的考察

カウンセリングに行ってきました。かれこれ9年。ひとが聞いたら呆れるような年月かもしれないです。そして自分自身もずっとこの「心理療法」というものと自分との関係が意味あるものなのか考えてきました。 かかりつけの精神科の医師は、もちろん診察や面接…

方法とアプローチ

メモとして。ソーシャルワークについて社会福祉士の通信教育や試験勉強の時から、折に触れて拝読していたcricket's eye氏のブログから参照する。 http://emanote.halfmoon.jp/emanotes/2010/01/post_217.html ソーシャルワーク教育、特に実習教育で感じる違…

日常と科学

昨日、「日常を科学することが大事なのだ」という昔大学の授業で聞いた言葉を書きました。日常や暮らしは経験や勘といったものが幅を利かせたりするものと思われがちです。 けれど、そういう部門にこそ「科学」というのは必要ではないかと思うのです。しかし…

エスノメソドロジー

昨日は奈良女子大学で行なわれた「エスノメソドロジー研究のフロンティア」に参加してきました。→2010-01-10 - 呂律 / a mode distinction僕は社会学の研究者でもなく、ただこのシンポジウムが教育や医療、児童福祉を題材にしていたため何か自分にとっても得…

松岡正剛のポランニー評を読む

松岡正剛はK・ポランニーの仕事について大づかみにまとめている。http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1042.html以下は上記サイトの引用であり、ポランニーの著書「個人的知識」及び「暗黙知の次元」のポイント説明である。 このなかでポランニーが強調し…

ひさしぶりにジジェク

スラヴォイ・ジジェクとの対話 「あれから40年、我々は今?」 前編 | Democracy Now! 昨年のアメリカ大統領選の最中にテレビで、自著の宣伝も兼ねて話す東欧の哲学者スラヴォイ・ジジェクの動画がある。皮肉や逆説や諧謔を駆使した、しかしある意味では単…

社会福祉士試験でよく出る学者さん二人の訃報

今月8日KJ法という発想法で有名な川喜田二郎さんが亡くなった。89才だった。 http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20090709-OYT1T00663.htm KJ法も受験テキストに必ず出てきた。※KJ法→解説:http://www.crew.sfc.keio.ac.jp/lecture/kj/k…