細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

からだ・こころ

身体の使い方、その狭さ、可能性などなど

ブログを書かないのはあまり理由がない。理由がないが身体が凝るというのが一番の原因かもしれない。むしろ以前よりはよく歩いたりするようになっている。 身体の使い方やその癖はそれぞれあるのだろうが、それが恐らく関節や体を知らずに痛めているらしいと…

対話

小泉義之『倫理学』(人文書院)とブーバーとロジャース『対話−解説つき新版』 (春秋社)を読了。前者は小泉義之による倫理学紹介である。倫理学 (ブックガイドシリーズ基本の30冊)作者: 小泉義之出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2010/10メディア: 単行本 ク…

民主主義に必要な要件は本当はごくわずかである。あらゆる人が更地から考えるということである。

あまりうまく書けないがPTSDや心的外傷あたりについて考えたいと思っている。その中核には経験の語りがたさ、語れなさみたいなものがあるだろう。 つまりそれは発語すること、主張というつまり自分の考えや立場を表明するという政治的な身振りをたちまち困難…

いかんせん頭は固い

酷暑の中診察へ。親との関係についてあれこれ相談する。いろいろ参考になったのでまた然るべき形になればいいし、その時は書きたいなとか思うがいつになることやら。 私は精神分析や精神医学に特別詳しいわけではない。ただ、家族や身近な人との関係ほどこじ…

「サイテー」はサイテーか。

すこしおかしなタイトルをつけてしまった。 夜に蝉が鳴いているので困るのである。そういうこともある。しかしずい分前から、いいたいなと思っていることがある。 それは言葉にすると大げさなんだが、生きているのに、必要な条件はある。それは人間であれば…

そこで互いが「出会っていた」かどうかを-名越康文氏の記事から見えてきた倫理的な問い

精神科医の名越康文氏の3年前の週刊医学界新聞の記事医学書院/週刊医学界新聞(第2727号 2007年04月09日)非常に読み応えがあった。医療という世界が抱える矛盾を主に人である限り免れない「死」と「関係性」から説き起こしている。 名越氏自身が子どもの頃か…

「心の文法」を読む―痛みの体験構造や、医療の背景にあるものを考えてみた

心の文法―医療実践の社会学作者: 前田泰樹出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2008/12メディア: 単行本 クリック: 28回この商品を含むブログ (36件) を見る読了した。 これからごたごた感想を述べることにする。拙文お許し願いたい。なかなか感想がまとまらない…

ご機嫌いかが・・・

日々病気ってものの、意味合いが変わっていってて、一日たりとも「これが病気だ」というようなものを捉まえきった気はしない。それは病気自体も生命の流動的な変化に呼応しているからだろうと思う。 ある意味では治ってしまってしかしその治ったということが…

より様々なものをみながら生き地獄的なものも想定に入れなきゃこれからの人間はやっていけないことになるんじゃないかなって

ひとりひとりの人間には使命があるという考え方はどこから来たのかはわかりません。が、しかし世界に放り込まれて誰がそういう使命を与えているのかそれが使命なのかは別として「ほら生きてみろ」ってことになっているわけですからどんな親の元に生れようが…

待ち焦がれるものが眠る-大島弓子の漫画を読む

最近ネットで大島弓子のマンガをすすめてくださった方がいたりして、私も遅ればせながら大島弓子の「つるばらつるばら」と「ロストハウス」を読んだ。 読んだ感想は意外にいうのがむずかしいなと思っている。けれども、こういう作品に出会うと端的に「生きて…

買い物の現象学?

最近、起こった変化といえば、昔はしんどかった食料、日用品の買い物ができるようになってきたことだ。そういうと意外かもしれない。もちろんかつてから同伴者がいれば買い物はできたし、ちょっとした買い物や本などは買えた。もちろん自慢できることでもな…

「よくないものなのにそれを必要としているとすればその意味は何か」−石川良子『ひきこもりの<ゴール>』読了

ひきこもりの〈ゴール〉―「就労」でもなく「対人関係」でもなく (青弓社ライブラリー (49))作者: 石川良子出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2007/09/22メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 144回この商品を含むブログ (27件) を見る私はこの本を読んでよかっ…

スティグマを思い出す

ひきこもりの〈ゴール〉―「就労」でもなく「対人関係」でもなく (青弓社ライブラリー (49))作者: 石川良子出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2007/09/22メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 144回この商品を含むブログ (27件) を見る図書館で上の本を借りてき…

スターダスト

今日こんな曲を見つけたんだ。彼らはデビュー20年なのか。すごく時間がたったんだなあ。いま宇宙の何処いらへんに私は存在するのかはわかんない。まあ位置はどうでもいい。ただ自分は宇宙でひとりぼっちなんだよなってな気持ちになるときがある。そういう感…

受け入れることでしか変えられない状況

冷たい雨のち曇りの日。昨日は「新しい人生のはじめかた」*1という映画をシネ・リーブル梅田でみた。ダスティン・ホフマン(72才だという。カッコいい!)が冴えない初老男性を演じる。その男性は離婚を経験しており、奥さんに引き取られた娘が結婚するの…

そのもの自体の等身のままあらしめ、それが生き、そして耐える(絶える)ことをよく感じ、よく見ることだ。

どうせ死んでしまうと昔中島何某は述べたわけだが、どうせ死んでしまうのは事実である。しかし「どうせ」が余計な気もする。「どうせ」が付くとやっぱり言い訳や弁明に近づくんじゃないか。「どうせ」死んでしまうとか、そういうことをいっているときもある…

無縁社会をみる

本日のNHKスペシャルにて、「無縁社会」という番組を見た。孤独死の増加する中で、その当事者「行旅死亡者」やそうなるかもしれない単身の高齢者をレポートしていた。 私の父が昔、お隣のおばさんがコタツで亡くなっていたことを発見した話や、母方の祖母が…

精神科医療と医療者の臨床的位置取り、あるいは患者の位置取りについてのわたくし的考察

カウンセリングに行ってきました。かれこれ9年。ひとが聞いたら呆れるような年月かもしれないです。そして自分自身もずっとこの「心理療法」というものと自分との関係が意味あるものなのか考えてきました。 かかりつけの精神科の医師は、もちろん診察や面接…

死を恐がる・客観性

最近やっと自分が死ぬのをずっと恐がってたんだなと気づいた。そういう自覚すらなかった。死にたいとかそういうふうに思っていたことが多かったから、自分は死よりも生を恐れているのだと思っていたのだ。子供の頃はとにかく生きているってことが辛くてしん…

日常と科学

昨日、「日常を科学することが大事なのだ」という昔大学の授業で聞いた言葉を書きました。日常や暮らしは経験や勘といったものが幅を利かせたりするものと思われがちです。 けれど、そういう部門にこそ「科学」というのは必要ではないかと思うのです。しかし…

ワーカー

1月6日は誕生日だったが、日記が7日になってしまった。昨日は自殺のことについて書いた。 今日は、デイケアに出初?して、久々にワーカーに今後のことを相談した。年末に医師にバイトが出来るといわれて、それがうれしかったりしかし負担だったりしたり、…

自殺について

最近は、死にたいとか、この世や人の世界から消えてしまいたいと思わなくなった。でも、5年くらい前までは、そういう衝動や思いが、断続的に吹き上がってきていた。 なぜそういう思いが今はないかわからないが、いくつか福祉や医療や家族や人間関係での支え…

最近の傾向

年賀状書いた。クリスマスも友達のとこや家でパーティーをやった。小さなボンゴをもらった。打楽器大好き。 むかし読まなかったような種類の本が面白いと感じる近頃です。「イタい女」の作られ方―自意識過剰の姥皮地獄 (集英社文庫)作者: 中村うさぎ出版社/…

できるんじゃないかなあ

今週定例の心療内科の診察で、先生が「あなたは仕事できるんじゃないかなあ」といっていた。 僕は頭が変なのかもしれないが、仕事=隷属みたいなイメージをもってしまっているため、今も就労とか就職という言葉にはあまり前向きな感覚はもてない。でも、たぶ…

熊木徹夫「君も精神科医にならないか」よりいくつか

君も精神科医にならないか (ちくまプリマー新書)作者: 熊木徹夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/12メディア: 新書購入: 3人 クリック: 13回この商品を含むブログ (2件) を見るより引用 私自身が医者になった時、統合失調症の方の内にはらまれた苦しさ…

マイナーでまさしくホットな。されど、局所的な。

先日12月6日に「学校で教えたい授業シリーズ(大阪)学校で教えたい授業シリーズ(大阪) - 学校で教えたい授業シリーズ」に参加した。しかしその間、詩関係での作業があったり、親戚の伯父が亡くなったりとバタバタしていて、イベントについて書くことが…

デイケアの料理プログラムについて

土曜日は実は頭が大混乱してへとへとだった。しかし昨日ゆっくり休んだから今日はデイケアへ行けた。料理であった。 料理プログラムは昔は苦手だった。僕はイラチな上に、家で料理を作るので、他の人がいろいろ手間取っているとついイライラしていた。しかし…

社会参加と暴力―id:ueyamakzkさんに触発されて

id:ueyamakzkさんが臨床上の技法論としての、「身近な民主主義」 - Freezing Pointのエントリで語りかけて下さった。それはとてもうれしかった。のだが、それも束の間考えてみるなら私自身「「コミュニティや親密圏の民主化」は、どういう技法的媒介項に基づ…

逆立ちすれば答えがわかる

最近 The Boomの宮沢はこういう歌は書かんな。そら今はこんなに飛び跳ねられないだろうけど。俺もできん。 自分が行き詰ってくるとする。ある硬直した、ワンパターンな考えしかできなくなる。そういうときに逆のケースを考えてみると確かにちょっとちがう道…

初診

昨日歯医者行った。意を決して。診察、レントゲン。左の上の奥歯。痛いとこの病巣を把握。どうも神経層に達していて、かなり組織が痛んでた模様。 麻酔打ってガンガン削って、神経抜いた。すげえはやい。 ここまでやって50分は驚異の速さか。 そないに痛く…