細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

2016-06-16から1日間の記事一覧

宮本輝『道頓堀川』帚木蓬生『閉鎖病棟』に戦後的な罪責感の源流をみる

宮本輝の道頓堀川を読んだ。昭和40年代の、大阪最大の繁華街の片隅で、戦後を生き抜き人生に疲れた中年世代と、若者が交錯する、ものすごいシブい小説である。くさくなりそうでならない、ギリギリの線を叙情的ながらもクールな描写。それぞれに、深い苦悩を…