細々と彫りつける

Concerning poetry,radioactivity,disability,and so on(詩、放射能汚染、障害などについて)

【詩作品】毎日はゆっくり動く

苦しい思いとか

思いやりとか思い込みとか

つい吐きだして詩を書いたりするが

結局気持ちは落ち着かない

あたたかい気持ちになる

ような

オシャレな気持ちになる

ような

なんだか

そんなものではなく

泥臭く

青臭く

とにかく毎日は

ゆっくりしか

動かない

 

私の気持ちが何をどのように

走らせて

パソコンを睨んでも

のび太くんが笑って寝ているような

水がポタポタ落ちるような

ただ時間が流れるのを

待つしかない

 

私も歳をとり

いつか親とも話せなくなる

それは比較的20年以内には

起きるだろう

 

なにしろ40って何なんですか

青春の課題や

幼年期の仕事を

まだ終えていなくて

だけど

一丁前の

私の意地などもある

 

風の中を石が流れ

耳の中を木々が揺れる

ありえないようで

非常識に

私は生きている

私が

非常識を生きていることを

あの人やかの人も認識しており

かの人もあの人も

どうやら非常識に揺らめいているのだろう

 

 

【詩作品】無限の彼方の冗語

花見に行って

酒を飲んでいた

空は曇っていた

花びらを鳥がついばみ

どんどん落ちてきた

 

自由落下

雨がやがて降ってきて

知り合いの家で

みんなで話したり

酒を飲んだり

していた

 

窓の向こうには

道路があり家があり

暗闇があり

空があり

月があり

とはいかない

なぜなら

家がいきなりあるからだ

 

家を透視して

無限の彼方をイメージする

無限の彼方のその先も

無限の彼方である

この隣も

この人も

無限の彼方だなあと

思うと

ふっと静かになり

ビールの栓を抜いて

また飲み始める

 

こんな作業の果てに

合意や

法の執行や

散歩や

痴話喧嘩や

まつろわぬ人びとや

日本会議

チバガイギーや

セシウム137や

mSvや

マスメディアや

観光旅行があり

 

人の失言や暴言で

無限の彼方に

投げ落とす涙がある

 

【詩作品】悪夢を見ない方法

夜、悪夢をしょっちゅう見ていた頃

夢を見ない装置が欲しいなと思った

夢なんて素晴らしくない

だけど夢は

頭を整理するものだそうで

見なきゃ

見ないで

現実が悪夢になるかもしれない

 

そうして

みんなが

夢を見ずに

現実的に生真面目に働き

権力者がズルをしても

真面目に働いたから

現実はどんどん悪夢になった

 

この夢から覚めたいと

願う前に

私たちが

深く眠るような

温かい生活を

いつ失ったか

考えたほうがいい

他人を

責める前に

落ち着いて、今自分が置かれた場所から

考えていくしかない

 

暗い夜のとばりに

ひたすら

考えごとをする

ヘタな考えでは

妙案が浮かばないが

考える練習をして

転ぶ夜道の中

僕は真っ先に走り出している

今村復興大臣「避難は自己責任」「裁判でもなんでも訴えて」発言の核には全原発被害者・避難者をすべて切り捨てる国策がある

キレる今村復興大臣を確認しておこう

自主避難は「自己責任」~復興大臣明言
OPTVstaff
https://m.youtube.com/watch?sns=tw&v=mOUSSJmg_dE

@youtubeより

 

まず内容を確認。

区域外から避難した人の支援は福島県だけではできなくて、国が率先して区域外避難者の支援をすべきではないかと問われ、だんだん苛立ちを募らせる今村復興大臣。

福島県が一番避難者のことをわかってるから、福島県にやってもらう、国が出て行かないというので、話を終わらそうとする大臣だが、避難者は福島県以外からもいること、汚染により帰ることが難しい人がいること、国は主体になるべきと記者。

 

国は主体になるべきという話に、あくまで福島県にやってもらう、国には避難者の細かいところはわからないからと大臣は答えるが、責任回避の答弁にしかなってないので、記者が「大臣は福島県などの被害地域の実情をご存知ではないから、福島県に任せようとするのでは」と聞かれ、興奮し出した大臣

 

そして、「帰らないのは避難者自身の判断、責任だ」と言い出し「政府は自己責任ということか」と詰められて、今村復興大臣はだんだん言葉を荒げ「帰っている人もいる」と返すが「帰れない人はどうしたらよい」と問われ「裁判でもなんでもやればよい」と挙げ句の果てに会見の場でこんな質問はと言い出す

最後は二度とくるなと。
記者の当たり前の質問に答えられないは、二度と大臣にならなくてよいし、それからなぜこれくらいの質問を他の大マスコミはしないのか。

 

やはり記者もエキサイトしているものの、大臣は図星を突かれキレている。
図星だから正しいから相手はキレて荒げるしかもはや手段がない。
なんでそんな政策になっているのか、考えなくては。
避難者を含めた支援を継続してもさほどの予算はかからないので、やはり東電や国にとって、

避難者という存在が不都合だと国自身が暴露した形になる。
莫大な地域が汚染され、すべてを除染はできない。このままでは原発は続けられないのだと明らかになる。
東電の負担を国が建て替えているが、税や電気料金の負担は市民にのしかかる。市民はなぜ東電の支払いを建て替えてるかと疑問になる。

国は、国民一丸で福島を支えなさいと、国費負担に理解を求めて絆言説を持ち出すが、なぜ東電が破たんして責任をとらないのか、筋が通らないと思う人はたくさんいるだろう。
すると今度は汚染を騒ぎ福島を支えない国民というレッテル貼りを国ははじめた。

 

やはり私は東電と政府の責任をまず社会的に確認した上で今のようなあからさまにひどい基準ではなく、1ミリ避難とする必要があると思う。

 

さらに現在の避難者切り捨て帰還政策の実態を確認しよう。

 

今村復興大臣の激昂は確かに大臣として不適切だが、問題はそこだけではない。
今村大臣は日本政府による避難指示区域外の避難者への住宅無償提供を福島県や全国自治体とともに打ち切った大臣なのだ。
また避難指示区域を解除し東電賠償もあと数年で切れる。
その国策の暴力性を象徴する言動だ。

 

今村大臣は以前から失言があり、それは帰還する住民と帰還しない住民を差別しているともいえ、行政の公平性から問題ある発言だった。
ソツのない大臣ならあからさまな発言はしないが、今村大臣は悪い意味で正直な人で、今回区域外避難者切り捨ては正しいと居直ったのである。

 

また、みなさんは誤解されているかもしれないが、今村大臣はじめ日本政府は帰還住民に手厚くするわけでもない。
避難指示が解除されれば、なんでもない土地にされてしまうので、オリンピックあたりに東電が避難指示区域住民に支払う月々の賠償も打ち切られる恐れがある。
だから全棄民なのである。

 

現在1〜50ミリシーベルト地域の大半を解除しようとしているからである。つまり、大半が放射能汚染されながら、避難しなくて良い地域つまり原子力災害のない土地に日本政府はみなそうとしている。
避難者という概念をなくしていけば、法律政策上手当をせず、原子力緊急事態もなかったことにできる。

 

であるから区域外避難者切り捨てに反対しているだろう西中記者は、あらかた避難指示が解除されていく現状と区域外避難者の支援が打ち切られる現状を憂慮し、福島県だけでは支援できない、国が前に出て避難者を救って欲しいと普通の話を今村大臣に確かめただけなのだ。

 

西中記者は福島県だけから避難しているわけでなく、また福島県の避難者を支えるにも国は手を引いてはいけなくて、ということを論じているわけである。
そもそも日本政府が避難者を公平に扱わないし、最後には全てを打ち切るのが政策的に予定されているからだ。脱被曝もそうでない人も理解してほしい。

 

それにあんなキレ方しかできないのは、今村大臣が薄々この政策の無理を感じているからだ。
放射線量が事故前の何倍という地域はたくさんある。20ミリシーベルトを一つのラインにすればなんでもない話にされているだけで、それも無理があり、避難の必要性を認めるべきと西中記者も言っている。

 

原発事故5年、賠償巡り住民分断 同じ町で異なる救済:日本経済新聞

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXMZO97887220R00C16A3970M00/
「国は2017年3月までに、避難指示区域のうち「居住制限区域」と「避難指示解除準備区域」で避難指示を解除する方針。これらの区域では18年4月に慰謝料が打ち切られる見通し」

 

あと一年で解除区域も賠償打ち切りである。

復興の途上:東日本大震災5年 第3部 福島の明日/2 原発賠償期限18年3月 一律設定に戸惑い - 毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20160308/ddm/003/040/083000c‬ 

東京電力
「避難指示が解除される場合と同等のお支払いをさせていただくため、事故後6年に相当期間1年を加えた2018年3月までと見直しいたします。
 なお、お支払いにあたっては、包括請求方式にてすでにお支払い済みの期間を控除」

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2015/1258474_6818.html

 

福島県の表。事故当時20ミリシーベルトを超える恐れとされた居住制限区域も宿泊や活動が可能とされ始めている。事実上年20ミリシーベルトを超えるラインまで人が立ち入るように。
家の周りは除染して下げただろうが、山林は手付かずだろう。

http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/list271-840.html


f:id:ishikawa-kz:20170406180151p:image

‪ 

 

 1から50ミリシーベルトと私が書いたのは事故当時50ミリシーベルトの帰還困難区域以外は今後解除される恐れがあるからです。

 

 

 

 

 

加川良の訃報を聞いて「あの天国とやらへ」を聴いた

‪「あの魂たちの」慟哭が聴こえるようだ。‬
‪生きている時からこのような感覚を抱いていた加川良が天に召された。‬
‪「あの魂たち」と通天閣の下で歌ったある晴れの日の記録。‬


‪あの天国とやらへ - 加川良
https://www.youtube.com/watch?v=sEcHsk6U7Tc&sns=tw

 

加川がどんな気持ちでこれを作り歌ったかは私はその時代を生きていないからわからない。

 

私たちが天国とかあの世を想うのは、私たちが死から遠いからではないように、私は思う。

 

私は生きていくのが器用ではなく、いつもなんとなく生きているのが辛く、人の助けをうまく借りたりできず、ついついこらえながら生きている。

こらえながら生きていることすら、こらえ過ぎたら忘れてしまうもので、辛いのが当たり前さと乾いた笑いを浮かべて生きるしかなくなっている。

 

私はだから若い時は死にたいとかすごい思っていた。加川良の歌を聴いて思ったのはひとつにはそのような死との関係だ。天国にどのように上っていくのかそう考えると、そう考える生者の居場所というものがみえる。

私たちは見上げて想うしかない。

 

 

 

しかし今は死にたいとか思わないが生きる目標みたいのはない。

仕事も家族もない。

すると、何か死と生の間の空白に私がいるように思える。私は行く当てもない身と心を抱いて途方に暮れている。

途方に暮れて、生きるとか死ぬとかぼんやり考える、そのように考えても死には出会えない。

 

 

いつか親は死ぬ、親に甘えてばかりでもまずい。

友達の親が死んだ話や身の回りの年長者が死んだ話も時々聞くようになった。

 

そんな中で全然無力に包まれていた私もヨガをしたりしてカラダもずいぶんマシになってきた。

親が死ぬ前に私もしっかり自分の足で立てるようにしなきゃと。

 

とはいえ、この加川良の切々と、しかし粘り強く弾くギターの強かさ、強い泣き声、意思は何だろう。

お前も私も弱い人間で、天国があるとかないとか、そんなのはわからないけど、あなたが地に自分の足で立ち、見上げるとき、ただ、見上げて静かに泣くしかない、ひとつの、いくつもの別れがある。

 

死を思えと。

加川良の死を悼みます。

 

 

超高速森友学園問題ひとことQ&Aー問われているのは日本人の政治感覚

「どうせ政府はいつも口利きしてるのさ」
➡︎そんな政府はダメだろ

「昭恵さんがかわいそう」
➡︎秘書雇ってんのおかしいだろ

「昭恵さんに足引っ張られる安倍さんかわいそう」
➡︎政府が秘書雇ってんの

「籠池だってウソ言ってんだろ」
➡︎だからって政府ぐるみで隠蔽したらダメだろ

 

「谷さえこ秘書が勝手にやった話だろ」
➡︎昭恵氏の秘書かつ官邸の職員が勝手にやるわけないし、勝手にやったら政府のガバナンス崩壊してるだろ

辻元清美も悪いだろ」
➡︎総理もあんたも2ちゃんねる見過ぎだろ

「松井知事だけ(安倍さんだけ)悪いだろ」
➡︎あなたは部分しかみてないよ

 

「野党の追及がだらしないからだろ」
➡︎財務省の資料も黒塗り、自民党公明党も証人喚問に応じないでどう究明できるんだよ。さらに今時点の証拠ですら、政府の関与は疑われて仕方ないだろ。

自民党一強にした私たちにも責任あるだろう。

 

 

除染土の上に公園作りたい環境省。除染事業は不祥事続きのまま終了。森友、共謀罪、日報、除染土全て政府の情報秘匿が核にあり。

豊洲の騒ぎですらあんだけ問題にされんのに、公園の1メートル地下にセシウム8000ベクレル以下汚染土埋めるなんておかしいですよ。

しかし、森友学園問題でゴミが9メートルまで埋まってると嘘をついて、辰巳コータロー議員が国会で地質学的に3メートル以下にゴミ埋設はありえないと指摘された国交省航空局、財務省近畿財務局のような非科学的な国策忖度官僚の手にかかれば可能なんでしょうか。

 

環境省>緑地公園造成に汚染土…非公開会合で検討(毎日新聞) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170326-00000003-mai-soci #Yahooニュース
「 東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土をくぼ地の埋め立てに再利用し、造成した土地を公園などとして使う案を環境省が検討していることが分かった。同省は先月、放射線の専門家を集めた非公開会合でこの再利用案を協議しており、27日の公開会合で提示する方針だ。しかし、既に明らかにされている防潮堤などへの再利用と異なり、子供らの遊び場にもなる公園への再利用は議論を呼びそうだ。

【福島の今 写真特集】近所の住民は「この風景は怖い」と話す

 汚染土を巡って環境省は昨年6月、1キロ当たりの放射性セシウム濃度8000ベクレルを上限に管理しながら、道路の盛り土など公共工事に再利用する方針を決定。関係者によると、環境省は新たに、工事用に土を取った跡などのくぼ地に汚染土を埋めて土地を造成する再利用法を発案した。造成後は農地や住宅地だと私有地となり管理と言えないため、自治体などが管理する緑地公園や森林とする方向で検討。放射線を遮蔽(しゃへい)するため数十センチ~1メートル程度の覆土を想定し、植栽も行う。

 先月24日には非公開会合「放射線影響安全性評価検討ワーキンググループ」を開催。造成工事や造成後に地震や豪雨に遭った際の復旧作業での被ばくについて検討した。この中で日本原子力研究開発機構の担当者は、一般人の年間被ばく線量限度である1ミリシーベルト相当として汚染土の放射能濃度を4000~7000ベクレルと設定した試算結果を示した。

 試算結果について委員から異論は出なかったが、試算で考慮していない保全作業員の内部被ばくや造成後の森林で育った木材の使用などについて意見が続出。「『考慮したが小さい』と書いた方が安心感が増す」「『他の制度で考慮している』と書いた方がいい」など、表現の修正意見が相次いだという。こうした意見を受け、環境省は検討案を修正。27日に開く「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会」の公開会合で提示するとみられる。【日野行介】

…………………………

 ◇選択肢の一つ…汚染土の再利用を担当する環境省の神谷洋一参事官の話

 管理可能な中でいろんな選択肢がある方が望ましいと思っている。

 ◇地下水汚染も…熊本一規・明治学院大教授(環境政策)の話

 埋めれば地下水汚染の危険性が高まる。公園にしても誰も利用せず、森林なら根から放射性物質を吸収する。環境を守る意識を感じない。環境省は汚染土減らししか考えていないのでは。」

 

まさに熊本教授お話のように汚染土減らしが目的ではないでしょうか。

除染土壌はカサが減らないし、そこにあれば政府の目指す20ミリシーベルト帰還復興の目に見えるおかしさとなります。

また、国が支払う除染費用は2兆円を超え、それを減らしたいのでしょうし、その2兆円と瓦礫広域処理は復興予算が大甘査定されています。

除染事業は、除染しても線量がまた上がる、労基法違反、環境省福島再生事務所の贈収賄、フレコン流出、埋設地に家が建つ、川に除染ゴミ捨てるで、評判が最悪なまま、今年度で終わるため、早く臭いものにフタがしたいのかもしれません。

そのために私たちはなぜ汚染土の埋まった公園を受け入れねばならないのか?

 

放射能への不安、残ったまま 前例のない除染事業完了へ:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASK3B0CX9K39UGTB017.html

‪震災特需、与党大物へ集う建設業者 1兆円事業が念頭か:朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASK2P7TDPK2PULZU012.html
‪「会員は震災後にがれき処理や除染工事を大成建設と請け負った会社が目立つ。大成建設は、福島県で国直轄の除染工事請負高(共同企業体を含む)が約3千億円」‬

 

除染やがれき予算の不透明はこちらに書きました。

http://ishikawakz.hatenablog.com/entry/2017/03/07/115142

 

そもそもこの除染土壌再生利用放射線影響安全評価検討ワーキンググループは長らく非公開でした。

‪情報公開クリアリングハウスから環境省への質問。除染土壌再生利用に関する放射線影響安全評価検討WGについて「2 会議を招集し検討を行っている会議体の存在を明らかにしないことは、環境省において通常のこととして容認されているのでしょうか」http://clearinghouse.main.jp/wp/wp-content/uploads/50e6147246d9035d18880c2927a65c7f.pdf

 

森友学園共謀罪防衛省日報隠し、汚染土問題、国家全体が黒塗りの箱に入った気がするのは私だけでしょうか。